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(有)小川屋

「福小町 特別純米 雄町仕込み」

2021.06.02 07:11

「福小町 特別純米 雄町仕込み」

(木村酒造株式会社/秋田県湯沢市)


「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2021」、プレミアム純米部門で最高金賞を受賞したお酒が、満を持しての登場です。

発見は1800年代半ばとも言われる酒米「備前雄町」を使用、吟醸酵母「協会1801号」を組み合わせてじっくりと醸造されました。


優しく寄り添ってくれるような口当たりから始まり、「雄町」が本来持つ甘味や旨みのふくらみやボリューム感と芯のある酸味が徐々に広がっていきます。

バランスが良く、口の中でアンサンブルが奏でられているような印象でした。


冷酒もいいですが、温度帯が少し上がり始めて空気と触れ合うと米の甘みや旨みのベクトルが変わっていきます。

ワイングラスでゆっくりと温度帯を気にしながら飲むと、味の変化まで存分に楽しめますよ。

 



【価格】

720mℓ 1,500円/1.8ℓ 3,080円 (どちらも税込)         

 



【小川屋スタッフから】        

「雄町」を好んで飲むファン「オマチスト」なら、今日の特別純米酒は確実に飲みたい1本ではないでしょうか。

ボリューム感や力強さ、持続性のある余韻など、「雄町」で仕込まれたお酒に魅了される人々が増えるのも頷けます。 


「雄町」は、作り手にとっては技術力やセンスにより表現できる味わいの幅が大きく異なる酒米なのだそう。

ほかの酒米と比較すると「雄町」は水を吸いやすく、やわらかい性質が特徴です。

軟質の酒米は酒造りに向くと言われますが、そのやわらかさゆえ、もろみのなかで米の溶ける速度が速く、アルコール度数が上がったり雑味が増したりしやすいのだとか。

杜氏は、発酵の管理や上槽(じょうそう、もろみをお酒と酒かすにわける工程のこと)のタイミングを計って搾っているそうです。


難しい酒米であるものの、それでもやはり「雄町」を使って挑戦したい杜氏が多いのも事実です。

杜氏の心を掴んで離さない魅力や不思議な力が、「雄町」には備わっているのかもしれませんね。


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「先週の夏酒weekに続いて今週はウイスキーweek?」とお察しになった皆様には、今日は日本酒で拍子抜けされたかもしれません。

ウイスキーを続けて1週間ご紹介するのは、当店にはハードルが高いです。

珍しいウイスキーは、残念ながら当店には多くはございませんが、日本酒だけでなく美味しいウイスキーも皆様にお伝えしたい!とついつい思ってウイスキーの投稿が続きました。


お酒のジャンルにかかわらず、「そんな商品知らなかった!」「飲んでみたい!」なんて思っていただけたら酒屋冥利に尽きます。


田舎の酒屋ですが、これからも美味しいお酒の数々を紹介していきたいと思っています。

今後も投稿を楽しみにしていてくださいね。