大坂なおみ選手メッセージ全文
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〜世界に向かって話す前には大きな不安〜
皆さん、こんにちは。私が数日前に投稿した時には想像したり意図したりしていなかった状況になっています。
トーナメントや他の選手、私の(心の)健康のためにも、今は私が棄権し、みんながパリでのテニスに集中できるようにするのが一番だと思います。
私は決して邪魔にはなりたくありませんでした。(意見表明の)タイミングが理想的ではなく、もっと明確なメッセージを出せたかもしれません。
重要なのは、私はメンタルヘルスを矮小(わいしょう)化したり、その言葉を軽々しく使ったりしてはいないということです。
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2018年の全米オープン以降、長い間うつに苦しんでおり、その対処に本当に悩まされてきたというのが真実です。私を知る人は誰でも私が内向的だと知っています。
大会で私がヘッドホンをしているのに気づいた人もいると思いますが、それは不安を和らげるのに役立つからです。
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テニスの記者の皆さんはいつも私に親切でした(特に私が傷つけてしまったかもしれないすべての素晴らしい記者に謝罪したいです)。
ただ、私は人前で話すのが苦手で、世界のメディアに向かって話す前には大きな不安の波に襲われます。
本当に緊張しますし、出席して、自分にできる限りの答えを出そうとすることが、いつも大きなストレスになっています。
ここパリでは、すでに弱気になり、不安を感じていたので、自分を大事にするために記者会見するのはやめた方がいいと思いました。
それを先に発表したのは、(記者会見の)ルールにかなり時代遅れな部分があると感じていて、それを強調したかったからです。
大会主催者には個人的に謝罪の手紙を出し、大会中は大変なので、大会後に話ができたらうれしいと伝えました。
しばらくコートから離れますが、時期が来ればツアーと協力し、選手やメディア、ファンにとって(環境を)より良くするための方法を話し合いたいと思っています。
とにかく、皆さんが元気で安全でいることを願っています。皆さんを愛していますし、また会いましょう。