令和3年4月 今月の漢字
今月から、「読み間違えが多い漢字」や「書き間違えが多い漢字」を
受験に過去に出題された中から、月に1つご紹介していきます✨
今月の漢字はこちら!
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【専門(せんもん)】です。
まず、「専」と「博」。これらはともに小学校で習いますが、間違いが多い漢字です。
非常に似た形をしていますが、「博」の右上には点がありますが、
「専」の右上には点はありません✖
●もともとは違う形だった
「博」と「専」。
今でこそ非常に似た形をしていますが、実はもともと違う形をしていました。
旧字体の「博」の右上の部分は「甫」になっています。
「補」や「捕」の右側と同じ形ですね。
この「甫」、単独の漢字としても存在していて「ホ」と読みます。
「補」も「捕」も「ホ」と読みますよね。これは「甫」が音を表す部分だからです。
実は「博」の音を表す部分も「甫」。
現在は「ハク」と読みますが、もともとは「ホ」に近い発音だったとされています。
ここから、似たような形でも、点をつけるかつけないかの簡単な区別がつくのです。
●ハ行・バ行なら点をつけろ!
例えば「名簿」の「簿(ボ)」。
この右下の部分も「博」同様、かつては「甫」+「寸」でした。
「甫」が音を表すので、「ホ」に近い発音です。
裏を返せば、発音が「ホ」に近いもの、つまりハ行・バ行には「博」の右上のように
点が必要、となります。ほかには「薄(ボ)」や「敷(フ)」などが挙げられます。
これさえ覚えておけば点の要不要には悩まなくて済みそうですね。
逆に、「恵」は音読みが「ケイ」なので点はつきません。
「恵」の旧字体と「専」の旧字体は上の部分が同じなんです。
ただ、少し紛らわしいのが「穂」。
「ほ」とよむので一瞬点をつけそうになりますが、これは実は訓読み。
音読みは「スイ」なので、点は不要です。
大人でも間違える人の多い漢字です。
対策として、「専門家には、点をつけるな・口を出すな!」と覚えてみるのはいかがでしょうか😊