ZIPANG TOKIO 2020「平成28年度 森林環境教育(森林ESD)活動報告・意見交換会 開催のご案内 」
伊勢神宮宮域林
神宮宮域林 約1300年前から伊勢神宮の御用材を伐り出していた御杣山です。 約850種の植物が確認されており、いまも続く育林事業は、生き物たちの豊かな森の生態系を維持するとともに、洪水などの被害を少なくする役目も果たしています。
平成28年度 森林環境教育(森林ESD)活動報告・意見交換会 開催案内
1.目 的
林野庁では、森林をフィールドとする環境教育を推進しており、平成28年度に改正された森 林・林業基本計画では、森林環境教育等の充実の項で、ESD(持続可能な開発のための教育)の取組に触れて、探求的な学習への学校林等の身近な森林の活用など、青少年等が森林・林業 について、体験・学習する機会の提供や木育の推進を図っていくこととし、国有林においても 推進するとしています。
また、教育現場では環境教育の一層の充実を図るため、ESDの視点に立った学習指導を充 実し実践していくために、教育機関以外の公共機関やNPO、企業等(以下「地域団体等」と いう。)との連携・協働を図っていくことが必要となってきています。
森林での環境教育の活動を、ESDの視点から捉え直してみることで、その「目的」「意義」 を再確認でき、プログラムの方向性や改善点が明確となることや森林が持つ機能の多様性を再 認識することができると共に、ESDの視点を持った学習として、今後のさらなる教育機関と の連携・協働にも繋がります。
本取組では、教育機関と地域団体等が連携・協働して取り組んでいる学校における多様な実 践事例や講演から学び、連携・協働のあり方やどのような視点で活動していくかの方向性をE SDの視点から考え、成果の共有化・相互交流により、教育機関と森林環境教育に取り組む地 域団体等の連携・協働の促進や活動の活性化、森林環境教育(森林ESD)の普及を図ります。
和田峠白樺林
長和町の南端、霧ヶ峰高原北麓の和田峠(標高約1,600m)中山道の最高地点にして、最大の難所といわれた。長和の里の本陣に真田幸村(信繁)の長女すへが嫁いだ。
2.内 容
(1)活動報告・意見交換会
ア 日 時 平成29年1月28日(土)10時~17時
イ 会 場 近畿中国森林管理局 大会議室
大阪市北区天満橋1-8-75(大阪環状線「桜ノ宮駅」下車徒歩 5 分)
ウ 日 程 10:00~10:05 ( 5) 開会
10:05~11:05 (60) 講演
11:05~11:10 ( 5) 休憩
11:10~12:10 (60) 活動報告発表(3事例・ 団体)
12:10~13:00 (50) 昼食休憩
13:00~14:20 (80) 活動報告発表(3事例・ 団体)
14:20~14:30 (10) 休憩
14:30~15:10 (40) 質疑応答
15:10~15:25 (15) 休憩
15:25~16:55 (90) 参加者意見交換
16:55~17:05 (10) 閉会
17:10~18:00 (50) 参加者交流(参加自由・1階森林のギャラリー)
エ 講演(60分)
①講演 地域と学校の連携・協働の推進について ~次期学習指導要領等に向けたこれまでの審議のまとめも踏まえ~ 講師 文部科学省 生涯学習政策局 社会教育課 地域・学校支援推進室 室長 渡辺 栄二 氏(予定)
②講演 企業・NPO・地域と学校をつなぐ「森林ESD」について
講師 公益社団法人 国土緑化推進機構 木俣 知大 氏
③講演 「森林環境教育(森林ESD)」について
講師 京都教育大学教授 山下 宏文 氏
オ 活動報告(140分) 発表団体(連携団体)
6事例・12団体
(1) 「山・里・湖、それぞれだけど、ひとつ。自然と共にあるくらしを感じ、つながってみよう!」
一般社団法人 比良里山クラブ(滋賀県)
大津市立志賀中学校(滋賀県)
(2) 「水のつながりプロジェクト」
森と水の源流館(奈良県)
(連携先:川上村立川上小学校、橿原市立香久山小学校(奈良県))
(3) 「学校林の財産的価値の変容に対応した活用の仕方の検討に向けて」
下松市立米川小学校(山口県)
(連携先:米川地区教育造林振興会)
(4) 「地域小学校の学校林活動支援」
NPO法人 里山倶楽部(大阪府)
河南町立河内小学校(大阪府)
(5) 「箕面『森の探検隊』の取り組み」
箕面森林ふれあい推進センター(大阪府)
箕面市立豊川北小学校(大阪府)
大阪青山大学(大阪府)
大阪森林インストラクター会(大阪府)
(6) 「地域に根ざす特色ある学校づくりをめざして」
~地域での豊かな体験活動を通して 主体的に学ぶ児童の育成~
アサヒビール株式会社 アサヒの森環境保全事務所(広島県)
庄原市立峰田小学校(広島県)
カ 質疑応答(40分) 担当:公益社団法人 国土緑化推進機構
講演・活動報告への質問票を回収し、質疑応答を行います。
キ 意見交換(90分) 担当:NPO法人エコネット近畿
講演及び発表事例報告を受けて、グループ討議の形式により一般参加者を含めて
意見交換を行います。
(2)活動のパネル展示(近畿中国森林管理局1階 森林のギャラリー) 展示期間 平成29年1月16日~31日 活動報告・意見交換会の終了後に、パネル展示場所で参加者間の交流の場を設けます。
(3)公表等
発表内容については、とりまとめの上、HPにて公表します。
3.活動報告・意見交換会参加の申込み
箕面森林ふれあい推進センターHP掲載の申込書により、お申込みください。
4.主催・共催・後援
主催 林野庁近畿中国森林管理局 箕面森林ふれあい推進センター
共催 公益社団法人 国土緑化推進機構
特定非営利活動法人 近畿環境市民活動相互支援センター(NPO法人エコネット近畿)
後援 文部科学省、近畿環境パートナーシップオフィス(きんき環境館)
大阪府、国立大学法人 京都教育大学、大阪青山大学
全国緑の少年団連盟、経団連自然保護協議会
赤沢自然休養林は、日本三大美林の一つ。
樹齢300年以上の天然木曽檜が林立していますが、原生林ではありません。
1600年代の半ばに、当時の尾張藩が厳しい森林保護政策をもって護り始めたのが、この森の始まりです。
現在、この森は森林浴発祥の地。
健康増進効果も実証された、美しい木曽檜の森です。
森林環境教育と持続可能な開発のための教育(ESD)とは
持続可能な開発とは、将来の世代のニーズを満たす能力を損なうことなく、現在の世代のニーズを満たすような社会づくりのことを意味しています。環境の保全、経済の開発、社会(※)の発展を調和の下に進めていくことが、持続可能な開発です。
このような持続可能な開発は、私たち一人ひとりが、日常生活や経済活動の場で、意識し、行動しなければ実現しません。まず、私たち一人ひとりが、世界の人々や将来世代、また環境との関係性の中で生きていることを認識し、行動を変革することが必要であり、そのための教育がESDです。
【『我が国における「国連持続可能な開発のための教育の10年」実施計画』(「国連持続可能な開発のための教育の10年」関係省庁連絡会議(平成18年3月30日決定))より抜粋】
(※)ここでは、「社会」 を文化の面も含めた広い意味で使っています。
森林環境教育とESD
我が国の森林・林業施策が目指している持続可能な森林経営の考え方は、「将来世代のニーズを損なうことなく、現代世代のニーズを満たすような開発」という持続可能な開発の概念をより具体化した典型例と言いうるものです。
そして、この森林内での様々な体験活動等を通じて、人々の生活や環境と森林との関係についての理解と関心を深める森林環境教育は、ESDとしてのポテンシャルが高く、ESDに森林環境教育を活かすことがESDと森林環境教育の双方の発展につながると考えられています。
屋久島永田岳(ローソク岩)
千年を超えて巨樹が息づく日本屈指の山岳島と大地の熱と荒波が育む命溢れる火山島
セミナーの開催
林野庁では、森林環境教育が有するESDとしてのポテンシャルを発信し、森林環境教育とESDの連携の強化を通じて、森林環境教育のさらなる充実及び森林・林業が内包する持続可能性の理念のESDへの浸透を図るため、平成26年11月12日に名古屋市で開催された「持続可能な開発のための教育(ESD)に関するユネスコ世界会議」に際して、「森林環境教育の充実とESDの推進」と題したセミナー(有識者による講演及びパネルディスカッション)を開催しました。
開催報告
講演では、プログラムの参加者が自然を好きになったり、地域に関心を持ち、森づくり・地域づくりを行う活動組織を立ち上げたりしたなどの取組の効果が報告されました。また、関係者の幅を広げていくこと、それぞれの取組の学校や市民社会へのさらなる浸透を図ることの必要性などの今後の課題や方針等についても紹介されました。
パネルディスカッションでは、ESDの視点からみた各取組の意義や、森林環境教育とESDの連携の強化を通じた森林環境教育のさらなる充実及び森林・林業が内包する持続可能性の理念のESDへの浸透を図るための考え方やその方策について、意見交換を行いました。
この中で、例えば、林業は木を植えても伐採できるのは子どもや孫の代となるなど世代を超える営みであること、また、森林は多面的な機能を有しており、森林に対する多様な価値観やニーズを理解し学び合うことで、社会全体で森林を適切に利用していく方法を考えることは持続可能な開発の本質であることから、森林・林業に関わる活動には、持続可能な開発の概念が備わっていることを確認しました。
そして、このような森林・林業をベースにしたESDの取組はESDの典型と言いうることを認識し、その上で、活動を行っていくことが重要であることを確認しました。
※写真はイメージとして使用しています、文章と直接関係はありません。
お問い合わせ
林野庁 森林整備部森林利用課山村振興・緑化推進室
担当者:山村振興企画班 代表:03-3502-8111(内線6145)
協力
林野庁 〒100-8952 東京都千代田区霞が関1-2-1 電話:03-3502-8111(代表)
文部科学省 〒100-8959 東京都千代田区霞が関三丁目2番2号 電話:03-5253-4111(代表)
環境省 〒100-8975 東京都千代田区霞が関1-2-2 中央合同庁舎5号館 TEL 03-3581-3351
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