『JAPANESE GIRL』by 矢野顕子in BSプレミアム
2016.12.23 13:00
BSプレミアムで12月23日に放送した『名盤ドキュメント』の矢野顕子さんの40年前のデビューアルバム『JAPANESE GIRL』、凄まじかった。
すごく丁寧ないい番組だった。
青森のピアノが好きな女の子、楽譜通りに弾くのがおもしろくない、当時から自分の弾きたい弾き方で弾いていた。青森から上京して、ジャズの即興性に魅了され、安部譲二さん経営の青山のジャズクラブ『ロブロイ』でピアノを弾くようになり、その天才性を皆が見出す。
そして21歳の時に、アメリカで録音したのがこの『JAPANESE GIRLだ』
青森の民謡のような、童謡のような、アメリカのフォークのような、ロックのような、ジャズのようなアルバム。これがファーストアルバムだなんて。凄まじすぎる。タイトルに込められた彼女の独自性、それこそ”日本の女の子”って表現するしかないスタイル。
インタビューで登場する天才達誰もが天才と語る、矢野顕子さん。
番組でも各曲の成立の経緯や、そのユニークさが語られていたが、改めて聴くとその天才性が、本当に際立つ。
当時若い彼女の天才性に見いださされ、世に出したいと思った周りのオトナの方々の気持ちにすごく共感する。だって、これを世に出さないなんて、ありえないと誰もが思ったのだろう。
番組中でも矢野さん自身が語られていたけど、その時矢野さんが見出した彼女のスタイルはもうこの時すでに確立していて、それを40年間、今も続けているのだ。