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yoyo

『ボヘミアン・ラプソディ』

2021.06.04 14:59

金曜ロードショーでボヘミアンラプソディを観る。公開当初、職場でも大半の人が観ていて、盛り上がっていた。思い出して幸福な気持ちに包まれるのはみんな心から楽しそうに映画の話をして、観ないと損だよ!なんてこと言う人はいなかったからだと思う。そんないい人たちがいい映画だって言うのだからいつかは観ようと思っていて、もう3年も月日が経った。


序盤はあまりのテンポの良さに驚くが、それは何もかもが上手くいっているゆえで。バイだとメアリーに打ち明けてからテンポはゆるやかになり、劇中でメアリーのいう「声」を失っていく過程はじっくりと描かれる。


終盤、フレディが父親が幼い頃から言っていた教訓を受け入れ、家族と分かりあってから扉を開いてでていき(序盤に父に嫌味を吐き捨てて出ていった頃からの時の経過を感じさせてしみじみいいシーンだった)、メアリーとその夫と言葉を交わして再び扉の向こうに消え、各々の人生から退場して幕の向こう側のステージ(自分の場所)へ帰っていく演出が寂しくて眩しくて泣いてしまった。


そんな天国と現実のあわいで繰り広げられるパフォーマンスは最高だったし、それを別れた家族とメアリーと猫が見守ってる構図にみてる側も救われた心地がした。


むかし、クイーンのコピバンをやってる人たちがいて、フレディの真似をする小柄なボーカルの女の子はキラキラしていてほんとに魅力的だったのだけれど、今日観たステージ上のフレディの振る舞いはその子にそっくりだった。本当はその逆なのだけれど。