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その日ばかりの野鳥観察

猛禽3種(ハチクマ)

2021.06.05 18:49

昨日、天気も良かったので市内の自然公園へ野鳥散策に行きました。

山では葉も繁り始めたため、野鳥を見つける事が難しくなってきています。

池や広場を中心に見回る事にしたところ、思わぬ出会いがありました。


前方の里山から、ヒヨドリくらいの小さな鳥に追われた猛禽類を見つけました。

巣の傍にでも近寄ってしまい、威嚇されているのでしょうか。

こちらに向かって来たため、急いでカメラを構えました。



おそらくは、ハチクマ(幼鳥?)です。

画像では分かり難いですが尾羽には2本の帯状斑があり、頭はトビに比べると小さくてスリムです。

虹彩の色で♂と♀を判別できるようですが、距離があるため黄色(♀)にも暗色(♂)にも見えます。

比較的近くで見る事が出来ましたが、識別に不安が残ります。

ヒヨドリに追われ、あっという間に林の中に消えてしまいました。

あれほどの体格差なのに、何故逃げるのか不思議でなりません。

幼鳥だからでしょうか。


しばらく後に、かなりの上空を旋回している別の猛禽類を見つけました。

先程と同じくハチクマかと思いましたが、どうも模様が違うようです。



目立つ顎線が1本確認できます。

顎線を持つ猛禽類は、ツミ・サシバ・ハチクマ・クマタカのいずれかです。

サシバかと思いましたが、胸は横斑ではなく縦斑が中心のように見えます。

サシバ幼鳥であれば特徴が一致しますが、翼指が7本あるように見えます。

野鳥図鑑では7本の翼指を持つのはクマタカとありました。

サシバの翼指は5本、ハチクマの翼指は6本です。

こんな場所にクマタカがいるとは思えません、・・・やはりサシバでしょうか。


撮った画像を見ながら頭を悩ましていると、今度は遠くに別の1羽を見つけました。



拡大してみると、白い体下面と白と黒の頭部を確認出来ました。

ミサゴです。

近くに川や池があるので、ミサゴは以前にも近所で見かけた事があります。


この日は、運よく猛禽3種に出会えました。

肉眼で見るとほとんど同じシルエットですが、とりあえず撮ってみると色々と分かります。

猛禽類の識別が的確に出来るように、知識と経験を積み上げていきたいです。


~お願い~

   野鳥の識別に間違いがありましたら御指摘ください。