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強い刺激を与えると逆効果

2021.06.07 22:53


強い刺激を与えると逆効果と昨日は書きましたが、それは本人が動かすのも同様です。 


例えば肩甲骨を微動だにしないで手を前からあげようと思うと、正常な人であっても30度ぐらいしか上がりません。 この時に指先にも肘にも首にも力を入れないことが大事です。つまり肩だけの運動をする訳です。

五十肩の酷い人なら1度もあがらないという人もいます。 こういう人こそ、ゆっくり小さく正確に動かす必要があります。これを教えると、必ず難しいと言う言葉がかえってきます。

難しいからやる価値がある訳です。簡単なものばかりではないので甘えてもらっても困ります。


まずできないのがゆっくりです。 

なぜ痛いのに早く動かしてしまうのでしょうか? 

余計に痛みが出るだけだと思わないのでしょうか? 

不思議ですよね。 膝関節を傷めた人も全く同じで、ゆっくり歩けばいいのに、早足になってしまいます。 


次ぎに小さく動かす。 

これも痛い訳ですから、少ししか動かさなければ良いものを無理やり上まであげようとしてしまいます。過去はあがっていたかもわかりませんが、今はあがらないのです。だから大きく上げる必要はありません。


そして正確に動かす。 

これも全くできません。 確実に動かせばあがらないことを知っているからです。動かす前に動かないことを脳は理解しているので、正確にゆっくり、小さく動かすことを嫌うのです。 動かないことを理解できたら動かす必要もありません。これが他の運動法とは全く違う運動です。

しかし、これらの動きは、なにも五十肩になった人だけが行っている訳ではありません。肩に全く痛みのない人であっても、この動きをさせると全くできず、難しいという言葉だけがかえってきます。

(やりたくないと心の奥で言っているんでしょうね)(笑)


これは、いわば意識の運動であり、意識だけが動いているという状態になります。そうすると認めたくないかもわかりませんが、動かないのが正常だと完璧に理解できます。 それが治癒にむかうための第一歩です。

しかし、心の中の自分は否定すると思います。いつもあがっていたという過去の記憶を呼び起こします。だから過去に生きていて、今を生きてないのがわかります。

できるできないは全く問題ではありません。意識を集中させることが大事です。


学校教育が人を作りました。

できる→良いこと、すごいこと

できない→悪いこと

という分断が起こった訳です。


無理やり動かすと当然ですが、代償運動が起こります。代償運動は自分の身体に嘘をつくということです。嘘をつきすぎると、最後にはバレます。それが痛みの正体と言えるでしょう。 

嘘をついてでも頑張り過ぎた結果だといえます。


やっぱりがんばっちゃ~何も事をなしえない。

まずは認めることなんだと思います。