国民よ、騙されるな!
~後期高齢者医療の廃止訴訟をしよう!~
後期高齢者医療制度というものが始まった。
そうなると我々七十五歳以上は、政府管掌保険から外され、高齢者ばかりの保険に編入される。
且つ、結婚以来五十年連れ添い、私の仕事(人生)の半分を支え、経済的には扶養家族として同一家計で生活してきた家内は、私の扶養家族から外され、別途に保険料を徴収されるそうだ。
自民党の伊吹幹事長は何かと言うと、すぐに財源が無い、で済まそうとする。
だが、我々は決められた保険料は五十年に亘り給料の天引きで社会保険庁に納付しているのである。
五十年近く一心同体で生活をしてきた、それを今頃になって扶養家族から外せ、と言うのだ。扶養家族を外れたからといって実際の生活には何の変化もない、保険料が多少増えるだけである。
しかし夫婦は一体の象徴である「扶養家族」とはお互い同程度の生活をすることである。「養ってやる、扶持ではない」、「貧乏も、栄華も共にする」の象徴で言葉の扶養家族である。
「そんな馬鹿な!」と怒り心頭に達した。と言うのが現在の心境である。
これは国家と我々国民と契約したのであ、それも五十年の長きに渡って。
これは国債の不履行と同じ、「国家の破産である」。
★こんな事を福田総理の説明不足などの誤魔化しの言い訳を許すわけには行かない!
民間会社なら手形が落ちなければ「民事再生法の適用で管財人の管理下に入る」。
民事再生法の適用された会社は管財人の手で企業の財務は大小残らず調べ上げ、丸裸にされる。一切の隠し事は許されない。
さらに、民事再生を適用された企業の社長は、個人補償をした債務の不足分は私財を提供し、破綻した責任を取る。
経営に参加していた役員は責任を取って殆ど辞任する。
政府の破産の場合は「責任は誰が、どう取るかのか?」 初めての事で「前例が無い」、これは役人の好きな言葉である。
この「前例が無い!」は、嘘だ! 前例はある。
昭和二十年の敗戦で日本は国家が破綻したのである。この時は戦争に負けて戦争指導者は、占領軍に処刑されるか、監獄に入れられる。あるいわ公職追放で社会から追われた。これは外国相手の事で別にして、明治維新以前の徳川幕府である。
徳川家康は戦国の動乱を治め、江戸に幕府を開き朝廷より政権を預かり、二百六十年を無難に過した。
だが、末期には財政悪化に黒船来航の騒ぎもあり、国家の大事を何事も決められず、倒幕勢力に、制度疲労で対抗もしきれず力尽きて、大政奉還という型で崩壊したのである。
★そして幕府の直轄領八百万石は新政府に返上し、旗本八万騎といわれた武士集団は既に武士集団の軍隊ではなく、幕府の運営をする官僚組織であった。
この官僚組織は幕府と共に崩壊、幕府官僚の彼等は失職したのである。
★『この例に倣えば、戦後五十年(五十五年の保守合同)以上政権を預かった自民党政権、これを影で牛耳っていた「霞ヶ関の高級官僚」の責任の取り方は自ずと決まってくる。
霞ヶ関の高級官僚組織は解体し江戸城ならぬ『霞ヶ関ビル』を無血開城すべきである。
続く、 新京都文庫・豊永高明