【HGUC】フルアーマーガンダム7号機
▼キット情報
・発売日:2009年09月
「命が散る悲しみなら知っている!」
HGUC、1/144 「フルアーマーガンダム7号機」の制作・紹介レビューです。
「フルアーマーガンダム7号機」は"V作戦"に基づいて開発された「RX78-7 ガンダム7号機」に、フルアーマー装備を施した強化型MSです。
4・5・6号機と同じく"セカンドロット"に属するガンダムですが、設計段階で終戦を迎えため、一年戦争に間に合わなかったという設定とされています。
アムロの乗っていたRX78-2とはかけ離れたビジュアルとなっていますが、
正式な RXシリーズの七男 にあたります。
「本当に弟?」 「う、うん…」
長らく、ビジュアルは存在するも特にパイロットやストーリーラインが存在しない機体でしたが
2009年に発売されたPS3の「ガンダム戦記」の主人公機に抜擢され、その際デザインのリメイクや詳細な設定の制定が行われました。
ゲームには7号機の他にも、新規デザインのMSや専用機などの新しい機体が出てきたのですが、ほぼキット化されていないのでゲーム自体の人気はイマイチ振るわなかったのかも知れません。
キットの方はと言うと、
テレビアニメには登場しないゲームの主人公機と言うマイナー枠ながら、一般販売された貴重なキットでもあります。
7号機はこの"フルアーマー装備"の他にも
"ノーマル状態"や"重装フルアーマー"といった形態が存在するのですが、
そちらはキット化されることはありませんでした。
(但し、Gフレームにて"重装フルアーマー"は立体化されています)
最新キットでもなく、かと言って旧HGと呼ぶほどでもない時期のキットで
個人的にあまり作ったことのない帯なので、その辺りの出来も含めて紹介していきます。
- 制作
とにかく色が足りない!!!!(涙)
00二期くらいの時期のHGならサッと組めるでしょ…
とか甘いことを考えていましたが、細かい色分けがかなり必要でした。
付属のシールで補いきれない箇所もあるので、設定通りのカラーリングにこだわる場合は根気がいるキットとなっています。
▼前後から
塗装作業として以下を行っています。
- 成型色の青がゲーム媒体のイメージと違ったので塗装 → クレオス MSライトブルー
- 成型色の黄色が好きじゃなかったので塗装 → クレオス キャラクターイエロー
- 手首や関節、バーニアや武装などをメタリックカラーで塗装
- シールドの背面をグレーで塗装
- 色が足りない箇所をシタデルカラーで部分塗装
青部分はゲーム媒体だとやや淡いブルーな印象の機体なのですが、キットの成型色はいつものガンダムブルーになっています。
成型色の青も普通にかっこいいのですが、4号機や6号機と並べたときに印象が被りそうだったので淡いものに変更しました。
他、先日作ったガンダム6号機と同じくGFFっぽく派手めにデカールを施し、プレミアムトップコートの"半光沢"を吹いて完成です。
F90シリーズを思わせるような、鮮やかなトリコロールカラー。
シールドはちゃんと色分けされてました。
バックパックのバーニアは6つ備わっています。
背面から見ると情報量が非常に多くてカッコいいです。
▼デカール前の状態
▼付属のホイルシール
お馴染みのツインアイや頭頂部のセンサーの他、脚部の追加装甲のフレームを思わせる部位のグレーを補う大量のシールが付属します。
肩部分の赤いセンサーや腰のV字などもシールで再現するようになっています。
背部の巨大な「長距離ビーム・キャノン」と
腰の「テールスタビライザー」が特徴的なシルエットを形作っています。
キットの本体価格、1650円でこのボリューム感はけっこうすごいと思います。
今はこの値段無理じゃないかな…
テールスタビライザーは白パーツだけで構成されていて少し間延びした印象があるので、
デカールで情報量を増やすのがけっこう楽しかったです。
スタビライザー先端の黒は、シールもないので塗らないと再現できない箇所です。
- 付属品
「背部長距離ビーム・キャノン」
キットの一番の目玉の装備。
本体全長に迫るほどの巨大なビーム砲で、バックパックの右側に接続されます。
左側にはスタビライザーなのかエネルギーパックなのか、よく分からないですが何かしらの装備が取り付けられています。
ビームキャノンの保持用ということでしょうか。珍しく"右腕用平手"が付属します。
この巨大な武装をどうやって保持させるんだろうと思ったのですが、"巨大なボールジョイント"と言う非常に思い切りの良い方法でした。
キャノン砲自体がモナカでほとんど重量がないので、ポージングにそこまで問題はないのですが、若干経年劣化が心配です。
「ビームライフル」
ガンダムの物とも、4号機・5号機のハイパー・ビームライフルとも似つかない、
独特な形状のビームライフルです。
恐らく、ジーライン系統が持っているのと同じデザイン?
センサー部分は黄色で別パーツ化されています。
サブグリップを握った両手撃ちもビシッと決まります。
二重関節や、関節の引き出しのような、最新キットじみたギミックがあるわけではないんですが、パーツ同士が干渉しないようになっているのでポージングの自由度はかなり高いと思います。
「ビームサーベル」
ガンダム(RX-78-2)と同じく、バックパックに2つ装備されています。
グリップ基部がグレーと言うこちらも珍しいパターン。
しかし、キットにはクリアパーツのランナーがないため"ビームサーベルの刃エフェクト"は付属しない仕様となっており、
写真のようなポーズを取らせる場合には他のキットから借りてくる必要があります。
これも思い切りの良さを感じる仕様ですね。
「▼連邦脅威のメカニズム」
▼ラストシーン
「すまない、私はまだそちらには行けそうにない」
7号機は最後まで壊れなかった数少ないRX78シリーズでもあります。
まあ、この時はフルアーマーじゃないんですが…
▼余談
この時期のガンプラってあんまりちゃんと作ったことがなかったんですが
今のガンプラにはない価格以上のボリューム感とか、思い切った作りみたいなのを感じられて面白かったです。
同時に、今のキットの色分け技術の凄さも再認識させられました。
部分塗装にひたすら時間を取られたけど、顔や各パーツの造形は抜群にかっこよくて、時間をかけたぶんだけ満足感を得られるキットかなと思いました。
今年の9月に再販があるみたいなので、興味を持った方にはおすすめです。
(とはいえ、そこまで人気のあるキットではないので中古でもほぼ定価と変わらない値段で入手できるのですが・・・)
地味に一月以上ぶりの更新となってしまったのですが、
何をやってたのかと言うと30MMの公式戦の機体を作ってました。
twitterの方に投稿済みなのでこちらもよろしくお願いします。
ガンプラの方は無事にHGの4・5号機が届いたのですが
コアブースターやら1/144のアッグなんかを気分転換に作って遊んでます。
次回の記事はそのどっちかになるかと思います。