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「三びきのこぐまさん」村山知義 村山籌子

2016.12.26 12:29

戦前から活躍した日本の絵本作家さんの中でも、当店で特にお薦めの作家さんなので、村山知義さんの作品は何度か紹介したことがあるかと思います。

村山知義さんは1901年生まれで、子供向けの作品は主に20代の頃の作品が多いですね。その頃から演出家としての活動も並行し、子供向けの親しみやすい作品から、アヴァンギャルドな作品まで多様に活動をしています。

ちなみに当時村山知義さんが参加したMAVO(マヴォ)という前衛芸術家のグループの機関紙「MAVO」は古書市場でも余り見かけない伝説の雑誌だったりします。

さて、今日はそんな村山知義さんの子供向けの絵本「3びきのこぐまさん」をご紹介します。

3びきのこぐまさんの、何でもない日常が描かれているお話で、大きなストーリーは無く、2〜4ページで終わる小さなストーリーが幾つも続くお話になっています。

牛乳が苦手で飲めない三びきのこぐまのために、お母さんが美味しいホットミルクを作ってくれるお話、はじめて汽車に乗るお話、迷子になってしまうお話、三びきでお菓子を作るお話。

そんな心温まるお話ばかりで、小さいお子様から楽しめる作品だと思いますが、このこぐまさんたちは何だかオシャレなんですよね。出てくる小物や家の中の様子もとってもオシャレで、村山さんのセンスがこんな子供向けの作品でも感じられるので、大人の方でも充分に楽しめる、好きになれる作品だと思います。

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三びきのこぐまさん」村山知義 村山籌子