小学校の思い出
イタリアの小学校は5年制ですので、5年生と4年生を終えた2人に「小学校の思い出」について作文を書いてもらいました。
卒業する子は、この5年間の楽しかった思い出を、9月から最上級生になる子は、コロナ禍で大変だった一年を、それぞれ振り返って書いてくれました。
イタリアの学校でのこの一年の思い出 2011年生まれ女児
今年はコロナのせいで楽しいことはほとんどできませんでした。
いつもマスクをつけていなくてはならないし、友だちに近づいてもいけないし、さわってもいけないし、おやつも交かんできませんでした。
さいしょのころは体いくのじゅぎょうもできませんでした。遠足もないし、フェスタもなかったです。
でもコロナのおかげでいつもマスクをつけていたので冬でも一ども具合が悪くならなかったです。
今年はこんなつまらない感じだったけど、らい年の5年生はマスクをつけなくてもいいみんなと近くにいてもいい一年になってほしいです。
小学校の思い出 2010年生まれ男児
この五年間で一番楽しくて好きだった事は、五月の終わりに行なわれる遠足です。
この学校行事は、同じ学年の組で行ないます。
この遠足のおもな行き先は海に関する博物館です。例えば船の歴史の博物館、貝の博物館などです。 そこにはおみやげコーナーもありました。
十時ころに家からもってきたおやつを食べ、十一時ごろにまたバスで移動し十二時ごろに海に着きます。 海ではお昼ご飯を食べます。ぼくはよく手作りサンドイッチとポテトチップスを食べました。
食事が終わったらみんなで海で泳いで遊んで楽しい一日でした。
これからもこの最高の遠足はわすれません。
イタリア語のみの環境での出来事を思い出して日本語で考え、文章化することは、子ども達にとっては簡単なことではありません。
子ども達はイタリア語と日本語の世界を行ったり来たりしていますが、二言語の垣根を最初から難なく飛び越えているわけではないからです。
日本語の語彙や表現力を学んで少しずつ増やし、自由に使えるようになることをこれからも考えていきたいと思っています。
二人ともよくがんばりました。これからもこの調子でね。