アニメ声のあいつ

　「しゅいましぇーん　だれかいましぇんかぁーっ？」

　気のフレたオッサンでも来たのか？！

　こちとらサクライシキコさん？だったかのSNSかなんかでやられてからというもの。

　朝から晩まで鬼の量の電話に、イライラというよりウンザリの毎日なのだ...

　「ゴフを郵送で...」「どのゴフが最強ですか？」「ゴフを２０枚位購入...」

　おいおい、対戦型のガードゲームのキャラクターの話かい？

　大体、我々は一体一体を参拝に来られた方に授与させてもらっているだけだ。

　「270枚程欲しい...」

　「ほど」って「購入」って...　なんなんっ？

　「グフを何体ですか？！」って返してみる。量産型の方かな？

　ワタシなんかはさっさと諦めの境地で、音声は自動的にAI化して、あとは詰め物事務処理をこなすだけ。

　でもネエサンやバアちゃんはピリッピリだ(笑)

　毎回毎回ご丁寧に、窓口で電話口で怒りの説教をしている。。。

　「しゅいましぇーーん」

　まだ言ってやがる。。。

　その内、電話に出たネエサンは「堂」が抜けて

　「こんにちゎ(怒)　元三大師ﾃﾞｽっ」ご本人降臨状態だ(笑)

　「しゅいましぇーーーん」

　ついに裏から勝手に入ってきやがった。

　「ちょっとあなた、ビシッと言ってきて頂戴っ」

　バアちゃん&ネエサンの命令は絶対だ。必殺仕事人はさっと動く。

　「ここがアメリカならば撃たれても文句はあるまいっ！」

　取っ捕まえに飛びかかったら、下の飯室谷の偉い？ナンとか阿闍梨さん(後で知った。そして名は忘れた)だった。

　しゅいましぇーん