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謎の中華イヤホン「Pula」レビュー

2021.06.11 11:29

こんにちは。

久々にレビューを書きたいと思います。(*´꒳`*)

今回レビューするのはあまりにもマイナーなイヤホンで、Amazonでも1人しかレビューしていない【OHMS Electroacoustics】という中国のメーカーの「Pula」というイヤホンです。

Amazonで購入。履歴を見ると2021/04/26購入となっているので、丸1ヶ月ほど使用したことになりますね。

価格は5,868円(当時)でクーポンを利用して4,647円で購入しています。



見た目とか。

こんなやつ


非常に精度の高いアルミ製のシェルで、価格を考えたら素晴らしいと思います。

色はブラックとシルバーがあり、今回はシルバーをチョイス。

端子はQDC 2pin


とても丁寧な作りです


継ぎ目もきれい


意外と凝った造形


金属製であっても低価格でここまで造形にこだわれるようになったのは素晴らしいですね。

文句の付け所がありません。



スペック

では、ざっと基本スペックを見ていきましょう。

以下、付属の説明書より。

ドライバー:PEK Φ10.8mm 1DD
周波数帯域:15Hz~25KHz
感度:105dB (1KHz)
LRチャンネル差:<2dB (1KHz)
インピーダンス:16Ω

定格入力:10mW

最大入力:30mW

ケーブル:120cm OFCシルバーコート 4芯 3.5mm

重さ:約37g

PEK振動板の1DDですね。タイプミスじゃないですよ?これは後で述べます。

変わった形をしていますが、ケーブルの端子はQDC2Pin (0.78mm)なので、いろいろなものが使えます。

ただ、付属のケーブルが非常に良く、特にリケーブルの必要性はないと思います。

このケーブルだけで元が取れそうな価格です。

周波数帯域は40KHzまでありませんが、どーでもいいです。

インピーダンス16Ω、感度105dBと音量は取りやすい部類に入るかと。

珍しいのはLRチャンネル差を表記しているところ。この表記は今までほとんど見たことがありません。ましてやこの価格帯の中華イヤホンで表記しているとは驚きです。真面目に作っているのが伝わってきて、とても好感が持てますね。



振動板。それが問題だ。問題か?

さて、こちらの製品の最も特徴的なところがPEK振動板を採用しているところですね。

オーディオ好きなら「PEEK振動板」というのは聞き覚えがあるのではないでしょうか。

PEEKとはポリエーテルエーテルケトンの頭文字を取った略称で、機械的強度が強く、引張特性がよい高性能樹脂です。他にも耐薬品性や耐熱性などなど非常に優れた樹脂で、過酷な環境下に置かれるギアなどに使われています。

一方、PEKはポリエーテルケトンの略で、PEEKより更に特性の優れた樹脂です。名前の通りエーテルの結合が1つ少ないです。

ただでさえ高いPEEKより更に単価の高いPEKをこの価格で採用しているとは驚きです。ほんまかいな。

まあ、高性能な樹脂を使ったからといって高音質に直結するわけではないので、珍しいものつかってるんだなーくらいの認識でよろしいかと。

ここでも「理解は深めつつ最後は無視しろ」というポリシーは大事にしたいところ。



使用感

見た目から最初は装着感はどうかなーと思っていたんですが、これが意外と良好でしっかりと耳に収まります。位置がビシッと決まる感じで、つけた後は存在を忘れられます。

ただ、付属のイヤーピースがあまり良くないので交換をオススメします。

ステムが太めなので、AET07やスパイラルドットなどの開口部が広いイヤーピースが良いです。

わたしはAET07を使ってます。

ケーブルはしなやかで取り回ししやすく、タッチノイズは少なめの部類に入るかと。

本体、ケーブルともに美しく、満足度は高いです。


フィット感良し

丁寧な作りのプラグ

分岐点も美しい



音質

PEEK振動板の音に似ていて、ドンシャリです。ドン成分強め。ドンの質はとてもよく、ソリッドで押し出しが強めなタイプ。

音場はギュっと凝縮された感じで、耳から1cmくらい外にまとまるくらいのイメージ。低音と相まってクラブハウスで聴いているような感覚です。ライブに行く人はよくわかると思いますが、印象に残るのは低音の力強さだったり、シンバルの鮮明な音だったりしますよね?個人的にはドンシャリは嫌いじゃないです。

ただ、最近は美音系の機種が多いこともあって、評価は分かれそう。

ボーカルは自然で「誰の声だよ。」みたいなことはありません。ドンシャリですが、音が近いこともあって引っ込んだ感じはありません。ドライな声、ウェットな声を再現する能力があります。

ボーカルだけでない全体で見た場合はややドライな印象ですが、過度ではないです。

解像度は良いですね。1DDとして良好な部類で、多ドラには敵わない感じ。不満はありません。

エレキギターの表現がうまく、ロックにとても合います。

というか楽器全般の表現がよく、クラシックも聴けます。どっしりした低音もあって、クラシック用にイチオシです。もしかしたら倍音の表現が良いのかもしれません。



まとめ

あまりに誰も取り上げないのでレビューしてみました。_(┐「ε:)_

久々に珍しいイヤホンに出会ったので新しいエリアを開拓する気分を味わえました。

KZもTRNもその他諸々の中華イヤホンももはや有名になってしまいましたからね。

他人と被らない、でも真面目に作っている。そんなイヤホンが欲しい人にオススメなイヤホン、「Pula」のレビューでした。