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Boston Bake Brothers Band のヴォーカル&ギター、鶴田様のボードです。
製作にまとまった時間がなかなか取れず、お時間をいただいてしまいましたが、本日納品完了。2016年の HNEBD は本日をもって仕事収めとさせていただきました。皆様、今年も一年大変お世話になりました。感謝しかありません、本当にありがとうございました。
今回のご依頼で 3 回目となる鶴田様のボードですが、前回より数点ペダルが変更になっており、そのペダルに合わせた配置を新たに出しての製作でした。ミリ単位のシビアな位置関係で収まる、収まらないというかなりやりがいのある製作でした。このような場合、本当に楽しくお仕事させていただいている、という実感があります。ありがとうございました。
エフェクトボードは ARMOR PS-2NB+ です。サイズは 551 x 411 mm、PS-2C よりも 10cm 奥行きがありますので 5 LOOP のスイッチャーには実に最適なサイズのボードだと思います。ちなみに NB 品番はボード自体が傾斜しており、上にいくにつれてやや斜めになっております。C 品番の塀状の部分までボードになっておりますのでギリギリ端に寄せても問題ないところも異なる点です。
信号の流れは画像では見えませんが、Bear Foot / Pale Green compressor の下に FREE THE TONE のジャンクションボックス、JB-21 があります。ここから FREE THE TONE / ARC-53M の IN 5 に入ります。LOOP 5 には Budda / Wah、OUT 5 から xotic / Ep-booster、Bear Foot Pale Green compressor を経由して再び FREE THE TONE / ARC-53M の HTS IN に入力。TUNER には BOSS TU-3s Chromatic Tuner を接続。
スイッチャー内は下記のとおりです。
LOOP 5 : Budda / Wah (セパレート)
LOOP 1 : Vemuram / Jan Ray
LOOP 2 : BOB BURT / BBOD
LOOP 3 : WAMPLER / dB+
LOOP 4 : Radial BONES / VIENNA CHORUS
FREE THE TONE / ARC-53M の OUT から FREE THE TONE / FLIGHT TIME FT-1Y、その後に FREE THE TONE / AMBI SPACE AS-1R、ここから FREE THE TONE / JB-21 の ボード側の OUT に戻ります。
ご参考までにというか、今回から記録のためにパッチケーブル製作時の詳細をメモしておりましたので、ここにも記録しておきたいと思います。
■ S1 : 40 cm / ■ R1 : 25 cm
■ S2 : 45 cm / ■ R2 : 35 cm
■ S3 : 60 cm / ■ R3 : 53 cm
■ S4 : 52 cm / ■ R4 : 50 cm
■ S5 : 58 cm / ■ R5 : 30 cm
■ IN-5 : 59 cm / ■ OUT-5 : 25 cm
■ OUT : 38 cm / ■ HTS IN : 47 cm
■ TUNER : 40 cm / ■ Ep-booster - compressor : 50 cm
■ FT-1Y - AS-1R : 18 cm / ■ AS-1R - JB-21 : 66 cm
■ Total : 791 cm
シールドはすべて CAJ x KLOTZ / PATCH を使用。プラグはすべて switchcraft です。ハンダは KESTER #44 で製作。
バックビュー。やはりこちらからの眺めが私は好きです。
電源周り、サプライは FREE THE TONE PT-1D、xotic Ep-booster 用に One Control / RPA-1000 18V Adapter、DC ケーブルはたってのお願いで FREE THE TONE CP-416DC を導入していただきました。音質面もすばらしいのですが、取り回しが最高でこれがなければここまでビタビタに組めませんでした。長さは 20cm、30cm 各1本、50cm が 4本、75cm が 2本、すべて L/L を使用。MIDI ケーブルには One Control / MIDI Hammer Cable 30cm を 2本使用。細かい部分ですがロゴの向きも揃えています。
冬のハンダ作業はとても気を使います。作業部屋には自分の楽器がありますので部屋の温度変化、湿度変化を抑えるため、私は冬でもストーブは一切使用していません。寒いなら寒いまま、楽器の状態、ネックにも変化が起きないので自分の経験上、状態キープという点では間違ってはいないと思っております。
が、ハンダをやる場合は別です。寒い環境で空気やパーツが冷えているとハンダのりが悪く、一見ついていてもポロっと簡単に外れてしまうことがあります。コテの温度を変えることでも対処できますが、これだけの本数の場合、いつもと同じ感覚でやりたいので電気ストーブを作業台上の真横に起き、作業場所だけピンポイントで空気をじっくりあたためてから開始、右目だけが常時異常に乾き続ける環境で確認に確認を繰り返し製作しておりました。これはこれで楽しかったです(笑)
過去の経験をすべて詰め込んだ2016年を締めくくるボード製作となりました。
最後になりましたが、鶴田様、本当にいつもありがとうございます。