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グリッペン

F-16ファイティングファルコン

2021.06.13 06:07

 F-15に続き、F-16の紹介をする。


 F-16は、高価なF-15を多数装備するのは、困難なので、安価な軽量戦闘機として開発された。


 小型の機体ながら、最新の技術を取り入れていた。


 まず、FBW (Fly By Wire)によるCCV(Control Configured Vehicle )であろう。

 従来の機体の操縦系統には、油圧やケーブルで舵面と連結したシステムを使用したが、本機では、スティックと、舵面を動かすアクチュエータをコンピュータを介して電気ケーブルで結び、従来の鋼製ケーブルを排除している。

 そして、機体の空力安定性を負にして、コンピュータにより舵面を絶えずコントロールし、必要な安定性を確保する方式である。

 これにより、わずかな舵面の変化でも、大きな操舵力が発生し、それによる空気抵抗は僅かで、速度低下を伴わない機敏な運動性を獲得した。

 また、重い鋼製ケーブルを廃止することにより、重量軽減になった。

 また、電気ケーブルを、4重にすることで、故障確率を低減し、被弾時の剛胆性が高まった。


 胴体は、米国機では、初めてBWB(Blended Wing Body)を適用して、高迎角での安定性、胴体の容積確保に貢献した。

 これは、主翼の前縁を、大きく前方に伸ばして、胴体と滑らかな曲線で繋いだものだ。


 エンジンは、F-15と同じF100を採用して、量産効果により、低価格に貢献している。


 初飛行は、1974年だが、これは、ハプニングによるものだった。

 高速タクシー中に、滑走路の側面を越えそうになり、そうすると、機体を破損することになるので、加速して、そのまま離陸してしまったものだ。

 もし、この時、通常のパイロットが取るであろう、減速をしなかったのは、テスト・パイロットの見事な判断である。

 1978年に、実戦配備された。


 生産機数は4,600機を越えて、現在も、生産が続けられている。

 この数は、F-4ファントムに次ぐものだ。

 運用国は、多数に渡る。


 派生型も多く、ブロック60では、胴体背面にコンフォーマルタンクを備え、アビオニクスも一新して、AIM-120AMRAAM が装備可能になり、エンジンも、推力1.3倍のF110に換装した。

 こうなると、もはや、軽量戦闘機とは言えない。


 大きく変わったのは、F-16XLで、完全なデルタ翼とし、戦闘爆撃機として、兵器搭載量を増加させ、F-15Eと競合したが、採用されなかった。


 日本とロッキードが共同開発したのが、F-2であり、これも外見こそF-16だが、中身は全く違うもので、特に、主翼などに炭素繊維複合材料を使用して、大幅な重量軽減を実現している。


 今後も、運用は長く続くだろう。