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『逃げるは恥だが役に立つ』:行き届いてる誠実さ

2016.12.30 14:00

今年の話題作品は今年中に見よう、とこの年末で録画で一気見『迯げ恥』。

自分のもといた会社を褒めるのもなんだけど、いい作品だった。

なんていうか、TBS伝統の“いいところが”、誠実にあらわれた作品。先日社長とお食事した時も言っていた。


例えばカット割りがスタンダード的でゆっくりだし、でもそのことでみくりや平匡の妄想と現実の突然の入れ替わりが、むしろおもしろくなってる。


一つのエピソードのフリとオチを丁寧にゆっくり正攻法で描いてる。野木亜希子さんの脚本、その辺が行き届いてる。『重版出来』もそうだったし。それを演出陣がすごく誠実に作っている。


この“行き届いてる”と“誠実“というのが、これまで以上に、これからのキーワードだ、と思う。


演者さんとスタッフが楽しそうに作ってるのが、こちら側にも伝わってくる。この感じが、すごく大切。

でもドラマ現場はそれこそ大変だし、普通言う所の、“ブラック”なんて状況をはるかに凌駕する修羅場だと思う。

でも、楽しそうに作ってるのが、伝わってくるのは、なぜだろうか?

それは、多分本当に作ってるのを楽しんでいるから。

というか楽しんで作るというのは、むしろ過酷と隣り合わせなんだと思う。

誠実さを行き届かせるのは、それこそ過酷で、でもそれ以上に楽しいってこと。


すごく勉強になりました。