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退屈と惰性と 改

SG サウンドブラスター + ER ラナバウト & スラスト レビュー

2021.06.19 04:59

今回のレビューは、トランスフォーマー シージより、

“SGーEX サウンドブラスター”、

同じくアースライズより、

“ER EXー23 ラナバウト” 、

“ER EXー24 スラスト” です。


 タカラトミーモール限定発売となった3アイテムを、まとめてレビューしていきたいと思います。


 サウンドブラスターは、当初は3月末に発売予定だったものが二ヶ月延期、スラストも4月末発売予定だったものが一ヶ月延期でともに5月末発売となりました。

 ラナバウトのみ、予定通り4月末に発売されたのですが、僕はスラストとのセット注文にしたために巻き添えで一月待たされるハメに・・というか、同じメに遭った人いっぱいいたと思う。

 同様に、サウンドブラスターと一緒に注文したKDパレオトレックス、ラナバウト、スラストと一緒に注文したヴァータブレイクもそれぞれお預けを食らうことになりました。

 結果として、5月末に到着したトランスフォーマートイは計10種。

 二日遅れでコアクラスオプティマスも2個来たので、それも含めると10種11個。

 ここ数年だと最多記録かな。


 では、レビューしていきます。


サウンドブラスター

 ディセプティコンの情報参謀サウンドウェーブがアニメ第3作ヘッドマスターズ劇中において生まれ変わった姿・・がオリジナルの設定ですが、今回のネトフリ版アニメシリーズではショックウェーブが造ったサウンドウェーブのクローンという設定になっています。

 それも失敗作だったようで、ディセプティコンから離れて闇商人のようなことをしているそうです(アニメ観れてないので、ここらへんは聞きかじった情報になります)。

 所属としては第3勢力の傭兵・・マーセナリーということになっているよう。

 海外ではウォルマート限定で発売されたものですが、日本ではSGーEXとしてタカラトミーモール限定で発売。

 日本での発売にあたっては珍しく独自仕様になっており、胸のインシグニアが先に言ったマーセナリーのものになっているほか、胸部カセットホルダーを中心にウェザリングも控えめになっています。

 また、シルバーのパーツの成型色も微妙に変わっているようです。

 しかし、パッケージは海外版に日本語シールを貼っただけで、イラストや裏面の画像は海外版のままになっています。

 海外版のインシグニアはディセプティコンで、カセットホルダーもSG サウンドウェーブのようにバッキバキに割れたようなウェザリング(プリント)が施されています。


ロボットモード

 SG サウンドウェーブの成型色を変更し、胸部カセットホルダーもオリジナルトイ同様、カセットが2枚収納できる大型のものになっています。

 濃紺だったボディは漆黒に変わり、目の色も真っ赤に(もちろん集光ギミックはそのまま引き継がれてます)なって、より凶悪なイメージに。

 先にも言いましたが、カセットホルダー のウェザリングが控えめになっており、内部のディティールや収納したカセットがはっきり見えるようになりました。

  インシグニアが変更されていることには賛否あるようですが、これはあくまで本来のサウンドブラスター=サウンドウェーブとは別人という解釈で、個人的にはよしとします。

 きっとアースモードも出してくれると信じて・・


付属武装・ギミック

 武装についても、サウンドウェーブから成型色が変更されたのみ。


HI-KEP コンカッション ブラスター

 和名は振動ブラスターガンですね。

 メインの手持ち武器です。


LR-HD ソニック キャノン

 右肩のキャノン砲。

 軸を少し引き出すことで角度を付けることが可能です。


EMXT ブリッツ チャージ ブラスター

 今回のリメイクでで使いされた新規武装。

 たたんだデフォルトの状態だとピストルっぽいですが、展開することでまた違うイメージの武器になります。

 なお、3種の武器は連結可能で様々な形態で楽しむこともできます。


カセットホルダーは左肩にあるスイッチを押すことで開きます。

 別売のカセットロンをカセットモードで2枚(2体)収納できるのですが・・これがギチギチ。

 個体差かもしれませんが、一旦はめ込む(という表現もおかしいけど)と取り出すのがかなり大変です。

 ホルダーパーツ自体がクリア成型ということもあり、正直カセットを入れたくありません。

 あかんがな・・(笑)


ビークルモード

 WFCトリロジーにて新規にデザインされたスペースシップにトランスフォーム。

 なかなか考えられたフォルムだと思います。けっこう好きですね、このビークルモード。

 なお、正面から見るぶんにはSG サウンドウェーブのビークルモードの色違いでしかありませんが、

後ろから見るとカセットホルダーのでっぱりが妙に目立ちます。

 底面にビークルモード専用のスタンド対応穴があります。

 なお、とくに言及されていませんが、当然電柱モードにもできます。

比較画像

 オリジナルトイ(アンコール版)と。ロボットモードで。

 カラーリングはもちろん、大きく張り出したカセットホルダーも共通でなんとも懐かしい気分になりました。

 アースモードもぜひ発売してほしい。

 ジェネセレが継続してればなぁ・・日本オリジナルで出してくれたかもしれないけど。


SG サウンドウェーブと。ロボットモードで。

 成型色とカセットホルダーの大型化以外は同じものです。

 カセットホルダーの成型色も無色クリアからクリアレッドに変更されています(もちろんオリジナル準拠)。

 まぁ、オリジナルトイでもそうでしたが。


 ビークルモードでも。

 艦橋のクリパーツの色もカセットホルダー同様に変更になっていますね。

 赤での差し色が増えて、ケレン味も増した感じ。


 せっかくだから後ろからも。

 カセットホルダーが目立つわ(笑)。

ラナバウト

 2010から登場したディセプティコンのバトルチャージャー。

 同型のラナマックとともに、主に地球でダイノベース(ダイナザウラー=トリプティコン)の警護を担当していました。

 肩書きは相棒ともども攻撃兵。

 オリジナルトイはビークルモードでプルバック走行中に自動変形するというギミックを備えたものでしたが、今回は当然ながら手動変形です。


ロボットモード

 先に発売されたラナマックの成型色および塗装を変更し、頭部を新規造形、さらに手持ち武器も1つ追加されています。

 漆黒のボディに赤の差し色が映えますね。

 ラナマックではブラウン系だったウインドウなどのクリアパーツも鮮やかな赤になっており、裏面のディティールがよりくっきり見えるようになりました。

 踵にダミーの後輪が造形されているのは、オリジナルトイへのオマージュになっています。


付属武装

高出力ビームライフル

 新規付属のライフル。

 赤色は塗装で再現されています。

 本来ラナバウトの武器はこのライフルのみのはずで、パッケージ画像でもこれしか持っていないのですが、どういう理由かラナマックの摩擦ライフル(フリクションライフル)と同形状の武器も付属。

 同様に銃身は赤く塗装されています。

 ともに銃口は3㎜軸になっており、シリーズ共通のエフェクトパーツを取り付けることが可能。

 また、2つの武器は連結させることも可能です。

 前後の入れ替えも可能ですが、摩擦ライフルはほうは銃身が細めになっているので、画像の順番が安定します。


ビークルモード

 オリジナル設定ではロータス・エスプリに変形しますが、今回はER ラナマックと同型の架空の自動車にトランスフォーム。

 漆黒の車体にクリアレッドのウインドウ、側面に走る赤いラインが格好いい。

 オリジナルトイは自動変形ということもあり、それこそ車がそのまま立ち上がるようなかたちの簡易変形でしたが、今回は腰部で180度回転させたり、背中のガワから後輪を展開したりとほどほどに凝ったパターンで楽しませてくれます。

 ただ、ウインドウおよびルーフ全体がクリアパーツ製ということもあり、強度面では少し不安も。

 なお、変形時に気になる部分は当然同型のラナマックからさほど変わらず。詳しくはラナマックのレビューをご参照ください。

 また、ラナマックではビークルモードの外装部分はほぼすべて塗装されていましたが、ラナバウトではクリア製のパーツが塗装されているのみで、ほかの外装は成型色のままになっています。

 ラナマックではすでに数カ所塗装剥げが起きているので、そういう意味では気を遣う場面が減ってよかったかな、と。

 成型色自体もつや消しで落ち着いた色合いでもありますし。


 ビークルモーではルーフに武器を取り付け可能。

 ビークルモードでは5㎜穴が1箇所しかないので、分離した状態で取り付けられないのは少し残念。

 しかし、塗装箇所を減らしたぶん武器が増えたんだろうか?

 そもそもラナマックであれだけ塗装した意味とは・・


比較画像

 相棒ラナマックと。ロボットモードで。

 メインカラーは白と黒で正反対。

 頭部造形にも違いがあり、ラナバウトのほうが精悍なイメージになっています。フェイス部分もガンメタリックで色分けされていますね。

 そしてラナバウトには武器が追加。


 ビークルモードでも。

 この形態でもなにかワンポイント、造形的な違いがあればよかったですねぇ。

 ラナマックは表面がほぼ全塗装で、ラナバウトは成型色メインなのですが、質感的な差はさほど感じません。

 ますますラナマックの塗装の必要性が・・

スラスト

 アニメ第1作の後半から登場した新ジェットロン、通称コーンヘッズの1人。

 今回のER版ではトリを飾ることになりました。

 オリジナルでの肩書きは航空兵。

 ネトフリ版アニメではサイバトロンモードの姿でディセプティコン所属ではなくマーセナリーとして登場したようですね。


ロボットモード

 今回はアースモードでのリメイク。

 暗い赤と黒のツートンカラーが印象的。

 大まかな構成はアースモードジェットロンで共通で、初期型のスタスクリーム、スカイワープ、サンダークラッカーからは頭部、上半身の前面パーツ、脛前面パーツとウイングの形状が変更されています。

 ウイングはコーンヘッズ3人それぞれで形状が違いますが、ラムジェットとダージがそれぞれ脚部に主翼が残る袴のようなシルエットなのに対し、スラストは初期ジェットロンのように背中に主翼が来るデザイン。

 しかし主翼自体のデザインは大きく違うので、結果6人のなかでもっとも特別感のあるキャラという気もします。

 フェイス(表情)はラムジェットと同じ真顔バージョン。

 初期型の3人もですが、表情くらい3者3様にしてくれてもよかったのに・・


付属武装

ナルビーム砲

 本来、コーンヘッズはそれぞれに違う形状の武器を装備してたはずですがそれは再現されず、初期型と同型のナルビーム砲が付属するのみ・・


ビークルモード

 VTOL戦闘機にトランスフォーム。

 ボディは初期型のF15イーグルと共通ですが、主翼および尾翼の形状が変更されており、スラストは垂直離着陸機能を備えた巨大なローター付きの主翼と固定式の尾翼を装備。

 残念ながらローターは回転しませんが、細かい造形で塗装もばっちりです。

 コーンヘッズのなかでもとくに個性的なビークルモードになっていますね。

 なお、ロボットモードの脛前面パーツの大型化により、本来ビークルモード時に使用可能なスタンド対応穴がその機能をほぼ果たせないというのは残念なところ。

比較画像

 コーンヘッズ3人を並べて。ロボットモードで。

 カラーはもちろんのこと、主翼の形状の違いで初期の3人よりも個性が際立つ新メンバーたち。

 ユニクロン戦争でも生き残りましたしね。

 そう思うと、実際勝ったはずのオートボットのほうが人的(TF的?)被害は大きいんだよなぁ・・


 ビークルモードでも。

 やっぱりスラストが1番個性的。

 今回の3人、ロボットモードで。

 奇しくも色味は似た感じで揃ってしまいましたが、デ軍という以外とくに関連性のない3人ですね。

 あ、でも、羅な部ととスラストは職場が一緒のときもあルカら、まったく関係がないわけでもないのか。


 ビークルモードでも。

 なんか巨大ロボに合体しそうな構成だな(笑)


以下、画像

 まずサウンドブラスター。

 ラットバット、ランブル、イジェークトっ!

 左の拳のみ、人差し指を少し伸ばした形状で造形されているので、胸のスイッチを押すポーズの再現が可能。

 型としてはWFCトリロジーシリーズでも比較的初期のアイテムですが、足首のスイング幅が狭いことを除けば、箱型体系にしてはよく動いてくれます。


 3種の武器を連結して。

 拳は回転しませんが、武器のほうが回転可能なので、しっかり両手で保持できます。

 そのままだと立て膝は難しいので、脛裏面のカバーを開き、足首を半ば収納するようにするとわりと自然な姿勢に。

 ただし見せられる角度は限定されます。

 肩および前腕にたたまれているランディングギアパーツはそれぞれ先端に3㎜軸があるので、手持ち武器も併せてエフェクトパーツを取り付けることで火力マシマシな感じに。


 スタンド対応穴は腰裏にあります。

 若干背中のパーツ(バックパック)が干渉しますが、さほど支障はありません。


 カセットロン部隊、出動!

 レーザービークとラヴィッジはサイバトロンモーで。

 オーバーキルとスラッグフェストは諦めるとして、フレンジーとバズソー(できればアースモード)をなんとか日本で発売してくれんもんかなぁ・・

 アースモードのサウンドブラスターとセットで発売されたら言うことなしなんですが。


 続いてラナバウト。

 いきなりラナマックとの共闘イメージで。

 接地面が広く、柔軟に動く足首のおかげで自立は安定。

 肩は間接ごと跳ね上げる仕様で、横向きの可動は若干窮屈ですが前向きには力の入ったポージングが可能です。

 膝はジョイントを外すことで深く曲げることができ、自然な立て膝が可能。

 ライフル2丁を構える姿も格好いい。


 ライフルを連結して。

 もちろん両手持ちも可能です。

 スタンド対応穴は腰裏にあります。


 バトルチャージャーです! 通してください!

 脚部を縮めるとオリジナルトイっぽい見ためになるの、いいですよね。


 最後にスラスト。

 アースモードジェットロン型として腰が回らないという弱点はあるものの、それ以外の可動は標準的。

 しかしジェットロンはシージのサイバとモードが優秀過ぎるので、どうしても見劣りしてしまいます。

 肩周りの可動も平凡なので、ナルビーム肩に付けたままだと格好よく射撃ポーズがとれないんですもの・・


 なので手に持たせることに。

 こうするとまぁ、少しは様になるかな。

 スタンド対応穴は股下・・というか、リアスカートに下向きに空いています。


 コーンヘッズ3人で。

 自称銀河最強ジェットファイターの3人組・・ですが、とくに活躍した印象はないなぁ・・アニメ第1作も見返さないと。


 ついに集結ジェットロン。

 ボイジャークラスでほぼ同型6体はいろいろキツかったですが、こうして並べるとやはり壮観ですなぁ。


 ビークルモードでも。

 ヘケヘケ版を意識し過ぎたのか、トータルの出来には少し不満もあるアースモードジェットロン型ですが、同一フォーマットで6人が集まることもなかなかなかったので、喜ばしいことには違いありません。

 今後しばらくこういうことはないでしょうしね。

 スタジオシリーズで戴冠式バージョンのスタースクリームが出るようですが、もしそれが完全新規なら、そっちでもう一周なんてことは・・余り考えたくないですね(笑)。

 そもそも、スタジオシリーズでは例えばコグマンやKSIボスのように、過去シリーズからほぼそのまま導入されたものもありますし、このER スタスクに王冠とマントを追加したものを出す可能性もゼロではないと思っています。


 ジェットロン6体合体、シックスジェッター!

 アースモードジェットロンが6体揃たったときに、是非やりたいと思っていた合体モード。

 WFCトリロジーシリーズの特徴でもあるカスタマイズ用の多数の5㎜穴、そしてウエポナイザーを始めとした分解可能なトランスフォーマーの登場がこうした遊びをより容易にしてくれました。

 まさかトランスフォーマーでここまでの組み換え遊びができるようになるとはねぇ。

 今回は合体上のジョイントパーツとして同じデ群所属のウエポナイザー ブラント、センチュリオンドローン、ファストトラック、そしてモジュレーター エアウェーブパーツを使用しています。

 ボイジャークラスの6体合体ということで、コスト的にはタイタンクラスを超えます。

 サイズはさすがに少し小さいですが、ユナイトウォリアーズのスクらアンブル合体戦士たちよりは一回り大きいです。

 しかも、同型6体の合体なので、腕部脚部はもちろん、胴体およびバックパック含めて相互に入れ替え可能なパーフェクトスクランブル合体(仮称)が可能。

 まぁ、コーンヘッズ3人がウイングの形状に違いがあるため、位置によっては多少の工夫が必要にはなりますけどね。

 そういう意味でも、画像の組み合わせがもっともバランスがいいです。

 なお、無理矢理合体させているモノの常で、基本立っているのがやっとです。


 最後にオマケ。

 サウンドブラスター「スラスト! ラナバウト! ヤツにジェットストリームアタックをかけるぞっ!!

ラナマック「なんでオレに!?

 黒いのが3体いて、たまたま近くに白いのがいたら、やるよね(笑)。

 しかも先頭、中のヒトが一緒という奇蹟。


 以上、“SG サウンドブラスター” 、“ER ラナバウト” 、“ER スラスト” でした。


 既存アイテムの流用ばかりなので、今回はあっさり。

 基本的な部分は流用基と同じなので、気が向いたらそちらのレビューも見てください。

 着々と軍団が集結していくデ軍。

 サウンドブラスターはヘッドマスターズ、ラナバウトは2010、スラストは初代。3世代で戦力がさらに充実しましたね。

 ともかくも今回はまとめていっぱい来たので、なかなか収拾が付かなくて大変でした。

 ともあれ、最後の黒い三連星ネタとかは、今回の3人が同時に来たからこそ思いついたもので、それぞれ延期なく、当初の予定通りに発売されていたらたぶん思い至らなかったでしょうね。

 なんというか、巡り合わせですね(笑)。


 さて、5月発売分はまだ最後にあの大物が控えてますよ。撮影は終えたので、なんとか6月組が来る前にお届けしたいですね。

 本当、今月はTF祭りだなぁ・・


 といったところで、今回は終了。

 またのご訪問を。