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髪質改善とドライヘッドスパに特化した高知の美容室Hair&spa TRICO【ヘアーアンドスパトリコ】のブログ

TRICOの髪質改善酸熱トリートメント【2021最新版】

2021.07.07 14:23

Hair&spa TRICO【ヘアーアンドスパトリコ】公文です。

今回は髪質改善酸熱トリートメントについて書いていきます。

新たな事が分かるとちょいちょい追加してるので、見るタイミングによっては書いてる事が変わってるかもです。



酸熱トリートメントを取り扱い始めて約2年、世に広まり始めて3年ぐらいになるのかな?

全国の色んな美容師さんたちがたくさんのお客様たちに施術して、新たに分かってきた事もあり、どんな方にオススメなのかや、注意事項なども変わって来たので、改めて書きます。


同じ美容室でも、中には提供し始めた頃からアップデートもせず、知識を増やす事もせず、ただただお客様を施術されているサロンもあると思います。

TRICOは
“お客様の大切な髪の毛を可能な限り美しくしていきたい”
“自分たちを頼って頂くからには、ほんの少しでも前回より今回、今回より次回、さらに美しくしていきたい”
という想いで、既存のメニューも勉強してアップデートしたり、必要な技術があれば新たに習得したりしています。

扱いやすく、まとまりやすいツヤのある美髪になりたい方はぜひTRICOにお任せ下さい。




まずは、まだ“髪質改善酸熱トリートメント(以下 酸熱トリートメント)”をやった事がない方のために、ざっくり説明します。

酸熱トリートメントはダメージや加齢によるクセや広がりを和らげ、まとまり良く艶やかに見せる技術です。




ここからは酸熱トリートメントを続けて来た方にも向けて、詳しく説明します。

長くなるので、読むのが面倒な方は重要な【注意事項】と【まとめ】までスクロールして下さい。


【オススメな髪の状態】

ーこれまでー

・縮毛矯正をやめたい人

・縮毛矯正ほどじゃなくてもいいからクセを抑えたい人

・ツヤツヤな髪になりたい人


ーこれからー

・カラーや縮毛矯正、その他色々な理由でダメージして、パサつきや広がりが気になる髪、ツヤがなくなってきた髪

・年齢と共にパサつきや広がりが出てきて、まとまりにくくなってきた髪、ツヤがなくなってきた髪


【不向きな髪の状態】

ーこれまでー

・クセが強い髪


ーこれからー

・健康な髪

・ダメージや加齢でできたクセではなく、元々クセがある髪

・ブリーチを使ったカラーを楽しみたい人


これまでは健康な髪の毛にも酸熱トリートメントをする事でツヤが増すし、施術しても問題ないとされてきました。

が、ここ最近分かってきた事で、確かにツヤは増すけど、健康毛にはやる必要がないと言われるようになりました。

酸熱トリートメントの一部薬剤

(“グリオキシル酸”って名前の“酸”を使った薬剤で、現在酸熱トリートメントをやってるサロンの大多数が使ってる酸)

にはハリコシを出す効果があります。

ハリコシはダメージや加齢によりなくなってくるものですが、健康毛には元々十分なハリコシがあります。

健康的なハリコシがある髪に施術しても、ツヤは増すけど硬くなっちゃう。

皆さん、ある程度のハリコシは欲しいけど、柔らかさも欲しいはず。

なので、健康毛はやる必要なし。

むしろ、やらない方がいいという意見も。

これまでは健康な髪の毛でも、クセ毛の方にはオススメしてました。

この後それについても書きますが、やっぱりクセは縮毛矯正で抑えるのがいいです。


カラーに関しては、色素の発色・定着が悪くなるようです。

(※使う酸の種類や薬剤の濃度にもよるようです)

ブリーチしていない髪だとそこまで影響はないものの発色には影響が出るかと思われます。

発色に関しては実際僕たちも少しですが感じてます。

また↓の〈注意事項〉で詳しく書きます。



【クセを抑える効果】

ーこれまでー

人によっては縮毛矯正やめれます


ーこれからー

クセは収まるけども元々持ってるクセは縮毛矯正で抑える方がオススメ


現在でも酸熱トリートメントを施術する事で元々持ってるクセも抑える事はできます。

これは前から変わらず、縮毛矯正で100%クセが抑えられるとした場合、半分の50%程度ですが。

それでもクセが気にならなくなって縮毛矯正をやめる方も出てきています。

(※クセが抑える力が強いのは“グリオキシル酸”です。抑えられない、クセを抑える効果が弱い薬剤もあります)

実際に続けられてるお客様の髪を見てると、縮毛矯正した髪の毛みたいに、酸熱トリートメントを続けてる部分はクセが収まって、してない根元(新しく伸びてきた部分)はクセが出てるなんて事もあります。


じゃあ、なぜ縮毛矯正した方がいいのか。

縮毛矯正の方が短期間で確実にクセが収まるから。

縮毛矯正なら状態なんかにもよりますが、基本1回でクセは収まります。

酸熱トリートメントは回数を重ねないと、縮毛矯正をやめられるレベルまで到達しません。

コストもかかるし、続ければ続けるほど良くなるとされてきた酸熱トリートメントですが、実はそうでもない事が分かってきました。

なので、クセを抑えるのは縮毛矯正でやった方がいいです。


「縮毛矯正はダメージが気になる」

というお声もよく頂きますが、最近ではやり方によってはブリーチしてる髪にも施術できるぐらい、かなりダメージを抑えてできるようになっています。

(※これに関しては現在勉強中です。近いうちにご提供できるように頑張ります)

ダメージや加齢で広がる、うねるようになった、ツヤがなくなったという髪には酸熱トリートメントはオススメです。

(※グリオキシル酸を使わない酸熱トリートメントがオススメ)



【ダメージ補修効果】

ーこれまでー

高い


ーこれからー

高いと言うか…

やり方間違えるとヤバイ(らしい)


ダメージ補修効果は以前と変わらず高いと言うか…って感じです。

人間で例えると、酸熱トリートメント(グリオキシル酸)はもう1本擬似背骨を作るようなイメージかな?

背骨がもう1本増える事によって、ホントの背骨はボキボキに折れてて、ホントはヘロヘロで立つ事もままならないはずなのに、シャキーンってなって普通に生活できる…みたいな?

本来あった背骨がダメージや加齢によってボロボロになってきた髪はすごく補修効果(ハリコシ)を感じられそう。

逆にそうじゃない髪にはそこまで効果は感じられそうにないなって感じです。

感覚ですみません。


ちなみにTRICOでは酸熱トリートメントで補修できない部分も補修できるように考えてメニュー化しています。

なので、酸熱トリートメントだけをするよりは補修効果は高まると言っていいんじゃないかと思います。


ツヤ感やクセの収まりなど、回数を重ねるほどに良くなると言われてきた酸熱トリートメントですが、それも意見が変わってきました。

酸熱トリートメント(中でもグリオキシル酸を使った薬剤)は1回でも効果を感じやすい技術です。

で、その“効果を一番実感できるのは1回目”。

何でもそうですが、効果にも天井があります。

天井知らずで良くなっていくなんてものはないと僕は考えています。

酸熱トリートメントの効果は髪の状態にもよりますが、1回でも天井にかなり近づくそうです。

なので、2回3回と回数を重ねるほど効果を実感しづらくなります。

それは天井に近付いてる、もしくは天井に到達している状態なので、やめどきです。

天井までの回数は髪の状態によります。

1回1回の間が長ければ、その都度同じぐらいの効果を感じられるんじゃないかと思います。



【酸熱トリートメント注意事項】

〈施術後に髪を濡らすと独特なニオイが出ます〉

特に濃度の濃いグリオキシル酸を使った薬剤は。

乾かせばなくなります。

ニオイは時間と共(シャンプーする度)になくなってきますが、酸熱後にカラーすると手っ取り早くニオイを弱くする事ができます。

薬剤によってはニオイの弱い物もあります。

ニオイが弱い=薬剤濃度が薄いらしいです。

濃ければいいってものでもないです。

濃いとクセを抑える効果は高まるようですが、ツヤや手触りなどのその他の効果は濃度の薄い物と変わりないと思います。

濃度が濃いとハリコシが出やすく(硬くなりやすく)、カラーに影響しやすくなります。


〈縮毛矯正したみたいなストレートにはなりません〉

施術の最終工程でストレートアイロンを使って髪の水分を抜きます。

(※これしないと、薬剤の反応が終わりません。なので必須工程です。)

アイロン終わったら施術終了。

なので仕上がりはキレイなツヤツヤストレート。

一度濡らすかシャンプーすると、クセ毛の方だと施術前より50%ぐらいクセが収まった状態になります。

仕上がりの状態にはならないけど、それでもクセは収まって、いつもよりはツヤが増してると思います。


仕上がりの状態を再現するにはアイロンしてクセを伸ばす必要があります。

(※傷みやすくなるけど、高温の方がツヤは出ます。決してオススメはしません)


〈カラーに影響します〉

使う薬剤にもよると思います。

現在、世の中の酸熱トリートメントで使われてる“酸”が、主に“グリオキシル酸”という酸なんですけど、それが影響してるようです。

他にも酸熱トリートメントに使われる酸は数種類あって、TRICOではグリオキシル酸ともう1種類扱っています。


特にグリオキシル酸を使った薬剤は

カラー→酸熱の順で施術すると色落ちします。

白髪染めや、赤系、濃いめのブラウン系カラーは他の色に比べると色落ちしづらいです。

ブリーチしてる髪は色落ちしやすいです。

ただ、ブリーチしててもマニックパニックなどの塩基性カラー(TRICOでは扱っていません)はほとんど影響を受けないようです。


酸熱→カラーの順で施術するとカラーの発色に少し影響が出ます。

明るくなりづらくなったり、暗くする場合は少し暗くなりやすくなります。

というか、くすみやすい。

くすみやすいが故に少し暗く見えがち。

施術工程で高い温度のアイロンを使用するので、それにより髪の中のタンパク質が固まって起こる現象“タンパク変性“によるものです。

施術工程の似ている縮毛矯正でも必ず起こる現象です。

(※タンパク変性=熱したフライパンに卵入れたら生卵が焼けて固まりますよね。髪の中でも同じ事が起きてます。髪の毛はタンパク質でできてるので、高い熱で同じように硬くなります。細かい所まで言うと、熱だけじゃなく、カラーだったりシャンプーだったり紫外線だったり、色々あります)

と思ってたけど違うみたい。

グリオキシル酸が髪に残ってる事によるものっぽいです。

でも、発色への影響はタンパク変性とすごく似てます。


〈酸熱トリートメントしてると嫌がる美容師さんがいます〉

酸熱トリートメントは簡単に言うと、弱った髪を元気に見せる事のできるトリートメントです。

(※“元気にする”ではなく“元気に見せる”です。髪の毛は死んだ細胞の集まりなので、どんなトリートメントでも“元気にする”事はできません。さっきの背骨の例えが分かりやすいかな?)

元気に見せる事で、元々どれぐらい傷んでたのか分からなくなる場合もあるみたいで、それによって薬剤パワーを見誤る事があるらしいんです。

「この感じなら、これぐらいのパワーでいっても大丈夫そうだな→う〜わ!強すぎたー!傷んだー!」

みたいな感じです。

(さっきの背骨の例えで言うと、擬似背骨のせいでボキボキに折れてるのに気付きにくいみたいな感じ。擬似背骨はホントの背骨の身代わりにはなってくれないので、擬似背骨があってもダメージを負うのはホントの背骨)

なので、一応酸熱トリートメントした場合は次の施術で担当美容師さんに教えてあげて下さい。

酸熱する前の状態も覚えておいて伝えてあげるとより良いと思います。

ただ、これに関しては聞いた事しかなくて、経験した事はないです。

Instagram見てると、だいたいブリーチを使ったデザインカラーをやってる美容師さんに嫌がられてる印象です。

なので、ブリーチやアイロンでのセットなどを繰り返して、かなりハイダメージになった髪に酸熱トリートメントをされると状態が見極めづらくなるのかなと思います。

でもこれはサロンをコロコロ変えなければ全く問題ないと思います。

全メニュー同じサロンに任せる。

全メニューじゃなくても、カラーは美容室A、カットは美容室B、ケアは美容室Cって感じで。

うちみたいな少人数のサロンなら日々情報共有してるし、分からない事はすぐに聞く事もできるので指名なしでも大丈夫ですが、スタッフの多いサロンの場合は指名して、その方に状態を覚えてもらうのがいいと思います。

↑で書いたカラーへの影響のせいもあるかもしれませんね。

でも、Instagram見てる感じでは、ダメージ気にしてるような感じだったんですけどね…。


〈酸熱トリートメントのやり過ぎに注意!!〉

グリオキシル酸などを使った薬剤で、短期間に何回も施術すると、逆にダメージする事もあるようです!

酸熱トリートメントはその名の通り“酸”を使います。

カラーや縮毛矯正、日々のシャワーなどで中性やアルカリ性に傾いた髪の毛を弱酸性(髪にとって一番心地いいPH)に戻す効果もあります。

が、…物によってはかなり強い酸です。

例えば、ツヤを維持したいからって週1ペースとかで何回も施術してると、どんどん酸性に傾いてきます。

髪の毛は弱酸性からアルカリに傾いても、弱酸性よりもPHの低い酸性に傾いても刺激を受けます。

それがダメージにつながります。

質感は硬くなり、手ぐしも通らないほどのギッシギシの髪になって、下手するとチリチリになる事もあるそうです。



【まとめ】

今回の記事はこれまでお客様に施術して来た経験と、SNSやセミナーで学んだ事を元に書いてみました。


髪にいいと言われてきた酸熱トリートメントですが、たくさんの美容室さんが実際に使ってみたり、実験・研究してきた事で、今まで見えてなかったデメリットが見えて来ました。

知識をアップデートしてない美容師さんにお願いするのは危険なメニューになってきたように感じます。


すごく否定的な内容になってしまいましたが、

グリオキシル酸を使わない酸熱トリートメントは

“ダメージ、加齢により”

・パサつきや広がり、うねりが出るようになった髪

・ツヤがなくなった髪

には有効な技術です。

パサつきや広がり、うねりを抑えて、艶やかでまとまりやすい髪に導きます。

(※クセを抑えるのは縮毛矯正でやった方がいいです。グリオキシル酸を使わない酸熱トリートメントはまとまりを良くする程度ととらえて頂いた方がいいと思います)


グリオキシル酸を使った酸熱トリートメントは効果が出やすく、長持ちしやすいとは言え、注意が必要です。

髪が硬くなり、カラーに影響してくる場合もあります。

(※ブリーチしてる場合は特に)


・傷んでないけどツヤが欲しい

・元々持ってるクセを抑えたい

・キレイなストレートになりたい

って方は、別のトリートメントだったり、縮毛矯正などをオススメします。

って言っても、自分に合ってるのかどうかの判断は難しいと思います。

そこは僕たちが判断するので、気軽にご相談ください♪


これらの事からTRICOではグリオキシル酸を使った酸熱トリートメントをやめ、別の酸を使った酸熱トリートメントに切り替えます。

グリオキシル酸と比べると

・クセが収まらない

・持ちが良くない

ですが、

・ツヤはグリオキシル酸より出やすい
・硬くなりにくく、しっとりサラサラになりやすい

というメリットは持ち合わせています。


ダメージしてない髪にツヤを出す、元々持っているクセを酸熱トリートメントで抑えるという事をやめていきます。

なので、これまでより施術できる方が絞られます。

「TRICOでやってもらえないなら他で…」なんて事は考えない方がいいです。

条件に当てはまらないけど、どうしてもと言う方はご相談下さい。


これまでTRICOで酸熱トリートメントをやってきた方はこの記事を読むと不安になる方もいるかもしれませんが、これまでTRICOでは色々と工夫してやってきた分、ここまで書いてきたようなデメリットがモロに出ているようなお客様はいらっしゃらないので、ご安心ください。


酸熱トリートメントは導入していないサロンも多く、ろくに勉強もしてないのに、何なら理由も知らない、使った事もないのに、“否定してる人がいるから”って理由で否定してる美容師さんもいます。

ちゃんと勉強して、適正に扱えば、否定するようなものではないとTRICOでは考えています。

その為に今でも専門誌を読んだり、オンラインセミナーに参加したりして勉強しています。

ここ最近、色々と勉強し直す事に時間を費やして、夜寝る時間を削り、休みの日もほとんど外に出なくなりました笑


酸熱トリートメントは世に出てまだ数年の若い技術です。

カラーやパーマ、縮毛矯正はずいぶん前からあるメニューですが、いまだに新たな事実が発見されたり、進化したりしています。

なので、酸熱トリートメントもこれからまだまだ成長していく技術かもしれない(実際に改良された新たな薬剤が出てきてます。これから色んなメーカーが出して来そうな予感…)し、もしかしたらもっといいものが出てきて忘れられてしまう技術になるかもしれません。

これからもTRICOではお客様のお悩みに耳を傾け、それを改善、解消して美髪に導く為に、しっかり勉強していきます!


近々、酸熱トリートメントをお休みする回や、酸熱トリートメントを卒業する方にオススメなトリートメントが仲間入りします。


縮毛矯正もこれまでのやり方や薬剤を見直し、ハイダメージ毛でも施術できるように新たな縮毛矯正を勉強中です。

まだいつご提供できるようになるかは分かりませんが、できるだけ早くご提供できるように頑張ります!


めちゃくちゃ長くなっちゃいましたが、最初から最後まで読んで下さった方がいらっしゃいましたら、ありがとうございます♪

ご質問等ありましたら、お気軽にLINEして下さいね♪

ID:@oak8474c