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かるらく♪さりー

手記 主人がうつと診断されて3年経った今

2021.06.15 00:38


かるらく♪さりーがサポートさせていただいた方の体験手記をシェアします




突然の告白


2018年の2月、

「身体がしんどいから仕事を辞めたい」

と主人から突然の告白をされました。

私もそれまでの主人の様子から薄々は感じてはいましたが、やはり動揺しました。

その頃の主人は、仕事でのミスが多くなったり、計算などの処理判断が鈍ってきたことなどをとても気にして辛そうでもありました。

そして、私から見た家庭での主人は


夜は寝れない・寝れていない・凄いいびき・うなされている、いつも怒っていて独り言も多い、いつも機嫌が悪い

だから夫婦の会話が出来ない


という感じだったのです。

告白は突然ではあったけれども、今思えば予兆は少しづつ身体のサインとして出ていたんだと思います。少しづつの変化だから年齢とともにそういう人になっちゃったんだなと身体の不調だとは思いもしなかったのです。




病院を転々として得られた診断結果は「うつ状態」


頭がすっきりしない、働きが悪い感じがする。

もしかすると脳に何か異常があるかもしれない。

そう思った主人は、脳のMRI検査を受けましたが、結果は異常なし。

仕事を頑張りたいのに頑張れない。

これは年齢的に男性更年期といわれるやつかもしれない。

その次は、泌尿器科でテストステロンの検査を受けましたが、結果は異常なし。

本来は喜ぶべき「異常なし」の結果に、こんなに困っているのに異常なしな訳がない、ということで、最後は心療内科に。

診察の結果「うつ状態」と診断されました。

この時は、この困った状態に診断名がついたことが主人の安心につながったようでした。

そして、この「うつ」と診断されたことを会社に相談した結果、1か月休職することになりました。




栄養療法という選択肢


心の病気であるうつ。うつは良くなっているのかどうかわかりにくい病気。

なのでどうしたら良いかを考えた時、以前から栄養療法のサポートをしているさりーちゃんを思い出し、主人の状態を伝え相談してみました。すると、まずは全身状態の栄養状態を調べる血液検査を受けてみてはどうかとすすめられました。

この時は心の病気であるうつと栄養状態ががっちり関係あるとは思っていませんでしたが、本人の体感のみでこれからうつ改善に取り組むよりも、全身の栄養状態を血液検査データという数字で見て、栄養療法によって検査データが変わっていくことを見ることが出来たら・・・私も検査の結果が良くなると主人の気持ちも変わるのではないかと考えました。




ダメもとで血液検査を提案


私がいくら栄養療法がいいと思っていても、当の本人がどう思うか。

血液検査を受けてくれないことには、話は前に進みません。

いつも不機嫌な主人。

ちゃんと最後まで話を聞いてくれるかどうか・・・。

途中で怒ったらどうしよう・・・。

不機嫌な主人の反応しか想像出来なかった私でしたが、意を決して話したら、予想外にすんなりと血液検査を受けてもいいと言ってくれて、すごく嬉しくとても安心したことを今でも覚えています。




私の心が元気になった意外だった検査結果


4月上旬に血液検査を受けて、分子整合栄養医学に基づく医師からの所見と栄養アドバイスが手元に届いたのはその約1か月後の5月でした。

待ち望んではいましたが、手元に届いても何のことやらさっぱり(笑)

早速さりーちゃんが主人と私に詳しい説明してくれました。約2時間くらい。

結論は

「栄養不足!」

意外な結果で少し安心しました。

「こういう言い方をするとあれなんだけど、私は世の中には当たりの身体の人とはずれの身体の人がいると思ってて、ひどいアレルギー児を産んだ私なんかははずれの方。ケアするのには結構力がいる。だけどご主人の場合は本来いい身体をご両親からもらっている感じ。今の困った症状は炭水化物寄りの食事と、飲酒過多によって栄養状態が悪くなた事がすごく関係している気がします。元々いい身体を持っているので頑張りもききやすいから、無理してご主人はここまで頑張って来れたんだと思います。栄養状態を改善することで本来の身体に戻っていくので、心も身体も楽になると思います」と、さりーちゃんが説明してくれたので、どこも悪くなくてただただ栄養不足だけだったんだということが、なんとかなるかもしれないという思いにつながりちょっと元気になれたのです。




栄養療法スタート


それまでの主人の食事は

【朝食】

食べたり食べなかったり

【夕食】

帰宅が遅く、ビール缶4、5本と豆腐・ピーナッツ・おかず少々(おかずはいつも残している)・肉は太るから食べない・魚は食べやすい身だけ

【好きなもの】

パン・ピザ・サンドイッチ。これらは残さず食べる。

といった感じでした。


まずは不足している栄養素をメディカルサプリメントでしっかり摂取する。

これが栄養療法の軸です。

主人が好んでパンを偏って食べていたせいなのか、かなりのタンパク質不足もあったので、3食すべてでタンパク質を食べるようにとアドバイスをもらったので、食事に関しては私が頑張るところなので、文句言われても食べさせないと!と意識して食事を作りました。




大好きなビール・・・


栄養療法と食事習慣の改善、そしてもう一つもらったアドバイスがありました。

可能なら私もぜひ主人がやってくれたらいいのになと思う事。

それは、大好きなビールを休んでみる、ということでした。

心療内科の先生からは少量なら飲んでもいいと許可が出ていたビール。

だけど、やさしい薬とはいえ服薬と飲酒はどうなんだろうととても気になっていた私。

アルコールを摂取した後身体でどんなことがおこり、どんな栄養素を消費し、不足することで肝臓や脳といった臓器に出てくる影響など、「え?そんなに」と思える内容の説明をとても細かくしてくれ、その結果がこの検査結果だということ。そして毎日飲酒されている方は飲酒で身体の機能が低下していることに気が付いていない事が多いです。いい機会なので、飲まないで3か月生活してみて身体がどうなるかチャレンジしてみてください。と主人に提案してくれているのを横で聞きながら、絶対無理!だけど絶対やってみて欲しい!そう思っていたのです。

すると・・・

まさか、です。

主人がノンアルコールに変えてみる、と言ってくれたのです。

1日も欠かさなかった大好きなビールを3か月休むと決意してくれたのです!




2回目の血液検査結果


初めての血液検査が4月。

アドバイス通りのメディカルサプリメントをしっかり摂ってから3ヶ月後の2度目の血液検査結果をとても楽しみにしていました。

それがなんと・・・・

データが悪くなっていたのです・・・!!

ちゃんと、ちゃんと摂取していたのに何でだろう・・・。

念のため、主人に問いただしてみました。

すると、


アイスクリームを1個

飴を半袋


毎日食べていたと言うのです!

たばこの量が増えていたので控える代わりに飴を食べていたのです。

血液検査のデータは本当に嘘をつかない!バッチリとデータで出る!というのがわかりました。




増量されていく心療内科で処方される薬


うつと栄養療法がどう関係あるのか、さりーちゃんが読んでみてと3冊の本を貸してくれました。

その本は、分子整合栄養医学をしっかり学び実践されている医師が書かれた本でした。

3冊読み終えて、特に印象に残ったのは薬の怖さでした。薬は根本的治療ではないこと、依存してしまう可能性もある事などを知り絶対に薬漬けにしたくないと強く心に思い、本当に可能ならば栄養療法で改善したいと思いました。

主人の栄養状態は悪くかなり沢山のメディカルサプリメントを摂取することになったのですが、並行して心療内科で処方された薬も服薬していました。

初めての診察だった4月からレクザプロ錠10mgを1錠。

本当は薬を飲ませたくなかったのですが、本人は飲むというので仕方なく飲ませました。

主人には薬を増やさない、薬を変えない様に口うるさく言っていましたが・・・・

頭がスッキリしない、身体が重いなどを訴え6月の受診時にレクサブロ錠が2錠に。

それでも身体がしんどく休職が長引いたことで早く会社に復帰しないとという思いから、7月の受診時にはアリピラゾール錠3mg2錠が増えたのです。

まさかそんなことになっているともなるとも思わず、飲んでいる薬が増えていることに私が気が付いたのは3週間が経ったくらいでした。

朝、薬を飲んでいる様子から気づき、主人に問いただすと、病院の先生に相談したら精神安定剤だと言って処方してもらった薬だと。

直ぐに横井さんに写メして薬を調べてもらうと、この薬は新薬で統合失調症の人が飲む薬とネットに紹介されているとのことでした。

何で主人がこの薬を飲まないといけないのだろうか・・・と、この時の私は本当に病院に不信感しかありませんでした。

少し前には頭がだいぶスッキリしたと言っていたので、一体何がどうなっているのか・・・ものすごく辛かったです。




想いが止められず主人にぶつける


でも、このまま薬を飲ませることは出来ない!!と思い、意を決して夫に

「アリピラゾールは父さんが飲む薬ではない!統合失調症の人が飲む薬で新薬だ!!」

と想いを口にしました。

すると

「このまま仕事に行けんようになってもいいんか~~~~!!」

今思えば、主人は主人で必死だったのかもしれません。

でもこの時の私は

「このまま薬を飲んで少し改善しても、また悪くなって次は今よりも強い薬になって、薬漬けになって仕事にも行けなくなるんよ~!そんな姿は見たくない!!!」

とはっきり言いました。

激しく泣きながらでしたが。

言った後、言い過ぎたかなと後悔もしました。

でも次の日にアリピラゾールの薬は飲まないと言ってくれたのでとても嬉しかったです。

後から聞いた話ですが、心療内科の先生には「嫁が怖いから飲むのやめる」と言ったそうです。


このことがあってから主人は毎朝、散歩に行くと言って30分ほど散歩するようになりました。

気分がいい時は1時間の散歩。

私からみたこの頃の主人の症状は少しづつ夜は寝れていました。

機嫌が良かったり悪かったり

食事は3食ちゃんと食べていました。

8月に入ったあたりから病院で最初に処方されたレクサブロ錠を飲むのをやめてみると自分から言いました。




会社復帰へ


会社の休職は5月~9月中旬までかかりました。

会社復帰の時の主人の症状は

頭はスッキリ、身体の方も楽になっていました。

睡眠もいびき無しの深い眠りで食事もしっかり取れていました。

機嫌の方はまだ波がある状態でした。

大丈夫かなと心配しながら見守りながらの復帰でした。



現在の状態と今思うこと


復帰してからは休職することもなく、今年の9月で3年になります。

今は朝4時半に起き、新聞を読み、果物1個(八朔、グレープフルーツな)を食べ、朝食もしっかり食べます。

昼食はお弁当を持参。

夜はご飯抜きおかずとノンアルコール。

おかずは残さず食べます。

もちろんメディカルサプリもアドバイス量を摂っています。

機嫌の方はビックリするくらい穏やかになりました。

又、あれだけ大好きだったビールが止められたのは信じられない驚きです。

3ヶ月休むチャレンジの後、数回飲んだ程度で、ずっと飲まない生活です。

年々元気になっている感じがします。



主人が私に言った言葉は

「本当に辛かった。楽しくなかった。笑えなかった。」

でした。


家族も同様、家の中がピリピリ、どうしたらいいかわからず何年もつらい状態のまま生活をしてきました。

早く血液検査をしていれば良かったと思います。