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自分の小さな「箱」から脱出する方法

2017.01.01 03:16

『自分の小さな「箱」から脱出する方法』アービンジャー インスティチュート (著), 金森 重樹 (著), 冨永 星 (著)


<この本を読んだ目的>

坊垣さんからオススメしていただいた一冊。


<どんな本か>

人間関係はすべて自分が原因で引き起こっているものであり、その原因となる「箱」の存在について具体例とともにわかりやすく教えてくれる一冊。


<覚えておきたいPOINT3つ>

・自分が箱の中にいないか意識する。

・箱の中にいると、自己正当化イメージでしか現実がみえなくなるため、歪んでみえたときは自分を疑うことが必要

・他人を変えようとしない。自分の箱を探せ


<引用>

・自己欺瞞:箱の中に入っている

・人間は、相手が自分のことをどう感じているのかを察知して、それに対して反応する

・相手の名前に関心がないということは、一人の人間として相手に関心がないということ

・人間というのは、常に他の人々に対して、箱の中にいるか外にいるかどちらかである。箱の中に入っていようと、外にいようと外からみた行動は変わらないが、他の人々に及ぼす影響は大いに違ってくる

・「しない理由」を相手の欠点に結びつける

自分の感情に背いていると、自分を正当化するような味方で自分自身を見るようになる。そしてそのイメージを、状況が変わっても持ち続ける。だから状況が変わっても、相変わらず箱の中に入っている。人を人としてまっすぐ見られず、自分で作り出した自己正当化イメージを通してしか見られなくなっている。

・箱の中にいると、自分に目を向けるだけで手一杯になってしまって、結果に気持ちを集中させられなくなる

・行動することでは箱の外には出られない

相手に逆らうのをやめた瞬間に、箱のそとに出ることができる。自分を正当化しようという考えや感情から解き放たれる

・相手を、自分と同様きちんと尊重されるべきニーズや希望や心配ごとを持った一人の人間として見始めたその瞬間に、箱の外にでる

・リーダーとしての成功は、自分への裏切りからどれだけ自由でいられるかにかかっている


【自分への裏切り】

1,自分が他の人のためにすべきだと感じたことに背く行動を、自分への裏切りと呼ぶ。

2,いったん自分の感情に背くと、周りの世界を、自分への裏切りを正当化する視点から見るようになる

3,周りの世界を自分を正当化する視点から見るようになると、現実を見る目がゆがめられる

4,したがって、人は自分の感情に背いたときに、箱に入る

5,ときが経つにつれて、いくつかの箱を自分の性格とみなすようになり、それを持ち歩くようになる。

6,自分が箱の中にいることによって、他の人たちをも箱の中に入れてしまう。

7,箱の中にいると、互いに相手を手ひどく扱い、互いに自分を正当化する。共謀して、互いに箱の中にいる口実を与え合う。


【箱の中にいるとき、しても無駄なこと】

1,相手を変えようとすること

2,相手と全力で張り合うこと

3,その状況から離れること

4,コミュニケーションを取ろうとすること

5,新しいテクニックを使おうとすること

6,自分の行動を変えようとすること


【知っておくべきこと】

・自分への裏切りは、自己欺瞞へ、さらには箱へとつながっていく

・箱の中にいると、業績向上に気持ちを集中することができなくなる

・自分が人にどのような影響を及ぼすか、成功できるかどうかは、すべて箱の外に出ているか否かにかかっている

・他の人々に低呼応するのをやめたとき、箱の外に出ることができる


【知ったことに即して生きること】

・完璧であろうと思うな。よりよくあろうと思え。

・すでにそのことを知っている人以外には、箱などの言葉を使うな。自分自身の生活に、この原則を活かせ。

・他の人々の箱を見つけようとするのではなく、自分の箱を探せ。

・箱の中に入っているといって他人を攻めるな。自分自身が箱の外にとどまるようにしろ。

・自分が箱の中にいることがわかっても、あきらめるな。努力を続けろ。

・自分が箱の中にいた場合、箱の中にいたということを否定するな。誤ったうえで、更に前に勧め。これからさき、もっと他の人の役に立つよう努力しろ。

・他の人が間違ったことをしているという点に注目するのではなく、どのような正しいことをすればその人に手を貸せるかを、よく考えろ。

・他の人々が手を貸してくれるかどうかを気に病むのはやめろ。自分が他の人に力をかせているかどうかに気をつけろ


<感想>

読めてよかった。

自分がいかに箱のなかにいたのか、箱の中から他者を攻撃していたのかに思い当たった。

「なんでこんなに頑張っているのに評価してくれないんだ」

「頑張ったからいいでしょ」

と思うことが昔からあって、評価してくれない人を非難するようなこともあった。

何か悪いことが起きたときに、すべてを自分のせいだと考えられず「でも・・・」「だって・・・」と考えることもあった。

それって、箱の中にすっぽり入り込んでいる証拠なんだなって実感した。

箱に入ることの多い私だから、箱の存在をしっかり意識して、外に出る努力を忘れない。

2017年にかわることのタイミングで読むことができてよかった。