喫茶店
2021.06.16 02:01
昨日、定年退職した友人が事業計画書なるものをもって突然訪ねてきました。
長年サラリーマンをして企画書なども作成してきただけにパワーポイントで
とても分かりやすく、総論から各論に持っていく流れはさすがでした。
ところが内容が実に甘く「止めた方がいい」と即答しました。
どうやら退職金を使って長年の夢だった、奥様と2人で喫茶店を営みたい
という事のようです、年金プラス小遣い銭を稼げればいいんだと本人は
いいますが、家賃や諸経費さらにその小遣い銭を稼ごうと思えば月に40万は
粗利益を上げないと難しい内容です。コーヒーだけでいうと毎日70~80杯
の計算になり、希望の郊外駅近での営業は極めて難しいと判断しました。
なによりターゲットが「近隣住民」というぼんやりしていることと
特徴が「こだわりコーヒーと粋な会話」と、これまた分かったような分からない
特徴。近年のスターバックスやコメダ珈琲、プロントなど同じコーヒーでも
それぞれの存在意義がはっきりしていないと繁盛しません。ましてや長続きしません。
友人にはマーケティングの基本「誰に」「何を」「どのように」の順番で
もう一度考えるようにと引き取ってもらいました。特に「誰に」だけでも
次回聞かせてほしいと言うと、泣きそうな顔をしてるので、まず人と同じ事してはダメ。
例えば、「愛煙家専門喫茶」「60歳以上のシニア喫茶」「ハワイのコナコーヒー専門喫茶」など話題にならない商売は止めた方がいいと伝えました。
商売は難しい!でも退職金はうらやましい!