海外と関わる仕事がしたい人にはPRライティングのスキル習得がおすすめ。どんな環境でも応用できるコミュニケーションを身につけよう〜グローバル人材になるためのヒント〜
こんにちは。株式会社Cannpass代表の山崎春奈です。
「海外と関わるお仕事がしたい」と思っても、実現へのステップや働くイメージがなかなかできず、不安になってしまうこともありますよね。
私は現在、会社員×経営者という複業キャリアを歩んでおり、会社員の方のお仕事では、多国籍な社員がいる外資系企業で働いています。
今回は私の経験もふまえて、海外と関わるお仕事の実現のヒントをお伝えします。
まずは情報収集から。「いつ」「どう」海外と関わるお仕事がしたいのか具体化しよう
海外と関わるお仕事がしたいと考え始めたとき、まず大切なのはどういうお仕事があるのかをしっかりと情報収集すること。なぜなら「海外と関わりたい」といっても、どう関わりたいかは人によって違いますし、それによって目指す方向性も変わってくるからなんです。
どんな選択肢が存在するのかを調べてみて、「どう関わりたいのか」を具体的に考えてみましょう。たとえば、海外に関われるお仕事の求人を検索してみるのもよいと思います。
また、「いつまでに実現したいのか」という期間も大切です。たとえば、半年以内といった短期間であれば、ベンチャー企業のような比較的社員が少なく、海外事業に力を入れている企業だと、海外との業務に関われるチャンスが増えるかもしれません。
一方で、今すぐでは、まだ自信がないという方もいらっしゃいますよね。そういう場合には、実現するためにステップを踏んでいくのおすすめです。海外に関われるかどうかに限らず、目の前の仕事に全力で向きあい成果を残していくことで、部署異動や転職で自分の希望通りの選択ができる可能性が高まります。
私の場合は、日本企業で勤めていたときにお客さまと信頼関係を築いていたことが、外資系企業への転職のお声がけをいただくきっかけになりました。英語力に不安があったとしても、それ以外のスキルを磨いて成果を出しておくことで、いざチャンスがきたときに自信を持って挑戦することができますよ。
論点を明確にすることが、柔軟なコミュニケーションのポイント
海外と関わるお仕事をするとなると、言葉や文化の違いがある相手とコミュニケーションを取ることに不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
スムーズなコミュニケーションの基本は、言語や文化の違いがある相手でも、共通していることが多いと私は感じています。その1つが「論点を明確にすること」。つまり何をどう変化させるための提案なのか、誰に何をしてほしいリクエストなのかが、相手に伝わるようにすることが大切なんです。
それを意識することで、どんな情報をどう伝えるべきかがわかりやすくなります。
また、多国籍の人とお仕事をする環境では、言わなくても察してもらえるということが難しくなります。自分がお願いしたいことや教えてほしいことの意図が伝わっていないなど、誤解が起こりやすくなるんです。
それを防ぐために、私の場合、質問をわかりやすく箇条書きにする、資料フォーマットは自分で作って相手に数字だけ入れてもらうといった工夫をしています。また、自分の理解があっているか不安なときにはその都度確認したり、あとで理解した内容を文章で確認するようにしています。
自分も相手も母国語ではない言語でコミュニケーションを取らないといけない場合も多く、言語が足りず伝わらないということは自分にも相手にも起こりえます。お互いに配慮しあい歩み寄れる柔軟なコミュニケーションが大切ですね。
どんな環境や場面でも応用できるコミュニケーションスキルを身につけるなら、PRライティングがおすすめ
日々のお仕事でのコミュニケーションには、プレゼンテーションやメール、電話、会議など様々な場面がありますよね。どんなコミュニケーション手段でも、共通して役立つのがPRライティングのスキルなんです。
PRとは、かかわるすべてのステークホルダーとの信頼関係を構築しながら、事業を発展させていくこと。PR施策における文章作成がPRライティングで、プレスリリースや記事コンテンツの制作などが代表的ですね。
PRライティングでは、誰にどうなってほしいというゴールをもとに、文章の構成、要素洗い出し、言葉選びなどを考えます。
「伝える相手にあわせて、何をどんな順番で伝えるか考える」というPRライティングのスキルは、情報を伝える基礎力としても大切です。特に多国籍の環境では、伝えるべきことを、相手にわかりやすく伝えることが、ミスコミュニケーションを防ぐことにもなるからです。
海外と関わるお仕事では、予想外のことが起きやすく、これをやったら必ず伝わるという魔法の杖はありません。だからこそ、PRライティングのスキルのように、どんな相手、どんな場面でも応用できる基本スキルを磨くことがおすすめ。
そうすることで、言語や文化の違いがあっても、コミュニケーションに大きな壁を感じることも少なくなりますよ。
(執筆:山崎春奈 / 編集協力:PRライター 小川陽子)