デイヴィッド・バーンの今の時代へのメッセージ。スパイクリ・リーが監督した『アメリカン・ユートピア』が公開中。
2018年にリリースされたデヴィッド・バーンの『アメリカン・ユートピア』。そのリリースツアーは、それまでのデヴィッド・バーンのライブとは違ったコンセプトを持つショーだった。翌2019年秋からブロードウェイのショーとして再構成され、そのショーをスパイク・リー監督が完全映画化。元トーキング・ヘッズのフロントマンでグラミー受賞経験もあるデイヴィッド・バーンと11人の仲間たちによる圧倒的な演奏とダンスが、観る者を幸福と熱狂の渦に巻き込んでいく。
デイヴィッド・バーンがステージからこう訴えかける。「ステージから一番大切なもの以外を排除したら何が残る? 残るのは我々とみなさんだけ。それがこのショーだ」
トーキング・ヘッズ時代の曲も演奏される。時代を超えて蘇るのではなく、今の時代に向けてのメッセージとして提出されている。ほとんどがトーキング・ヘッズ、あるいはディッド・バーンが手がけた曲がパフォーマンスされているのだけど、1曲だけカバーがある。ジャネール・モネイの「HELL YOU TALMBOUT」。この曲をセレクトしているのも、デヴィッド・バーンの強いメッセージなのだろう。
監督:スパイク・リー
製作:デイヴィッド・バーン、スパイク・リー
出演:デイヴィッド・バーン、ジャクリーン・アセヴェド、グスタヴォ・ディ・ダルヴァ、ダニエル・フリードマン、クリス・ジャルモ、ティム・ケイパー、テンダイ・クンバ、カール・マンスフィールド、マウロ・レフォスコ、ステファン・サンフアン、アンジー・スワン、ボビー・ウーテン・3世
2020年/アメリカ/英語/カラー/ビスタ/5.1ch/107分/原題:DAVID BYRNE`S AMERICAN UTOPIA/字幕監修:ピーター・バラカン
※5月7日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、渋谷シネクイント他全国ロードショー
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