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MAYAMAカイロプラクティック

片足立ちでバランスが悪い選手は良い選手に比べて上肢の怪我が多い傾向がある

2021.06.18 05:05

オリックスバッファローズのチーフトレーニング担当の鎌田一生さんがSNSで紹介されていた論文です。


メジャーリーガー投手49人を対象とし、シーズン前に片足立ちと片足ブリッジした時の骨盤帯の、前及び内側の偏位を測定し調査。シーズン49人中22人が上肢を負傷し、27人は負傷しなかった。このグループ間を比較すると、偏位が大きい群は小さい群に比べて上肢の負傷が多かった。怪我からの復帰には評価し適切にコントロールできるようなエクササイズを提供しましょうとの結論でした。(個人的には上肢って具体的にどこなのか気になる…)

※下段に原文と翻訳した全文載せていますので読んでみてください


野球はもちろんですが、先日伺った男子バドミントン部の選手もそうでした。

左第5腰椎疲労骨折(不全骨折)の診断でリハビリ中。高校総体も近いので現場レベルでのリハビリの依頼がありました。

右内転筋・中臀筋が機能せず片足での骨盤帯コントロールが安定してませんでした。その辺考慮して施術、リハビリおこなっていき、痛みなく大会迎えられたのでよかったです。

痛みと組織の損傷はまた別問題なのでそれはこれから病院でリハビリやっていくことになるでしょう。


というわけで、競技復帰までには適切な評価、適切なエクササイズがその後の再発予防には重要そうです。


こちらではしっかり評価し、エクササイズ、トレーニングを行いフォーム改善まで行っています。詳細はこちらのページからお願い致します。



翻訳(DeepL translate)

野球の投球動作には、下肢から始まって体幹を経て最終的に上肢へと移行する動作と力の順序が必要です。この順序が崩れると、後続の部位にかかる力が大きくなります。腰椎のコントロールが不十分な野球投手が、コントロールが良好な投手に比べて上肢の障害を起こしやすいかどうかを調べた研究はありません。

慢性的な上肢の損傷を受けた野球の投手が、損傷を受けていない投手グループと比較して、損傷前に腰椎のコントロールが低下しているかどうかを調べる。

コホート研究; 証拠レベル, 2

メジャーリーグの1団体に所属する無症状のプロ野球投手49名が参加した。腰椎のコントロールは,腰のベルクロベルトに固定したiPodベースのデジタル水準器を用いて測定し,動作を伴う片足バランスと静的ブリッジ動作における前側(AP)と内側(ML)の偏位(度)を計測した.1シーズン中に22名の投手が上肢を負傷したが、残りの27名には負傷がなかった。2テールのt検定を行い、腰椎のコントロールにグループ間で有意差があるかどうかを調べた(P < 0.05)。

ブリッジテスト時のストライドレッグ(利き手ではない方)については、AP(P = 0.79)、ML(P = 0.42)のいずれの方向においても、またドライブレッグのブリッジテストではいずれの方向においても、グループ間に有意な差はなかった(P > 0.68)。しかし、損傷群は非損傷群と比較して、ストライドレッグのバランスではAP(P = 0.03)およびML(P = 0.001)の両方向で、ドライブレッグのバランスではAP(P = 0.01)およびML(P = 0.04)の両方向で、腰骨盤のコントロールが有意に低かった。

これらの結果は、腰椎のコントロールが低下した野球投手は、特にストライドレッグやドライブレッグの動作に伴うシングルレッグバランスの際に、コントロールが向上した投手に比べて上肢の傷害が多いことを示している。臨床家は、傷害予防プロトコルにおいて腰椎制御の評価を検討し、傷害後に選手を競技に復帰させる前に、腰椎制御を回復させるための適切なエクササイズを提供すべきである。特に、単肢バランス課題を模倣したテストやエクササイズに注意を払うべきである。