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レイフロ@台本師&声劇民☮

四角をおひとつ(2人台本)

2021.06.20 12:51

【ジャンル:シリアス】

【所要時間:25〜30分】


●上記イメージ画像は、ツイキャスで生声劇する際のキャス画にお使い頂いても構いません。

●ご使用の際は、利用規約をご一読下さい。

↓こちらの台本のPV風動画作成しました!1分程度なのでぜひご覧下さい(*´꒳`*)


【人物紹介】

アシェル♂

元は孤児だったが、シャックルボルト家に

拾われ、執事となる。



オリビア♀

シャックルボルト家当主・ウォードの妻。

寄付やボランティアを自ら行い、

町を良くしようと邁進している。



少女♀(オリビアと兼役)

シャックルボルト家と親交のある、

名家・マクファーソン家のご令嬢。

12歳。お転婆で世間知らず。



ウォード♂(※名前だけ登場)

シャックルボルト家の当主。

妻のオリビアを誰よりも愛している。







↓生声劇等でご使用の際の張り付け用

――――――――

『四角をおひとつ』

作:レイフロ

♂アシェル:

♀オリビア&少女:

https://reifuro12daihon.amebaownd.com/posts/18480537

―――――――





以下、台本です。


オリビア:

いい?アシェル。

紅茶を入れる時は、『四角』の数を必ず聞くのよ?


アシェル:

お客様にならお聞きします。

ですが、旦那様や奥様にお入れする時もお聞きするのですか?


オリビア:

そうよ?いつもは何個と決まっていても、

今日は違うかもしれないわ?


アシェル:

ですが、奥様にお聞きしても

『四角』はおひとつだとお答えするではありませんか。


オリビア:

ふふ。今日は違うかもしれなくてよ?


アシェル:(納得のいかない様子で)

…分かりました。












アシェル:

奥様、


四角はおいくつですか?

















アシェルN:

私は、この町でも有数の富豪、シャックルボルト家に仕える執事だ。

旦那様であるウォード様も奥様のオリビア様も、とてもお優しい方で、

孤児の私を引き取り、執事として住み込みで雇ってくださった。

町の発展のための寄付や、

貧困層へのボランティア活動を積極的に行う素晴らしいご夫婦だ。

だが近年、隣国での戦争が激化している。


そんな中、不安に追い打ちをかけるように、

オリビア様にご病気が発覚した。










オリビア:(軽い咳)

ケホケホっ


アシェル:

奥様、一人で起き上がられてはいけません!


オリビア:

まぁ心配性ね。大丈夫よ。


アシェル:

冬も終わりとはいえ、まだまだ冷えます。

さ、お背中にクッションをお当てください。


オリビア:

えぇ、ありがとう。


アシェル:

カーディガンも肩におかけになって下さい。


オリビア:

ふふ、甲斐甲斐しいわね。

まるでお婆ちゃんにでもなったようだわ?


アシェル:

ご冗談を。奥様はずっと変わらずお綺麗です。


オリビア:

まぁ。


アシェル:

出過ぎた口を…!申し訳ございません。


オリビア:

いいのよ。お世辞でも嬉しいわ。


アシェル:

私は世辞など…。


オリビア:

わかっているわ。ありがとう、アシェル。


アシェル:

ゴホン…(咳払い)

お食事を持ってまいりました。食べられそうですか?


オリビア:

あの人から送られてきたの?!


アシェル:

はい。お手紙も同封されております。


オリビア:

そう。あの人も無茶をしていないといいのだけれど…。

先に手紙を読んでもらえる?


アシェル:

はい、奥様。

「オリビアへ。体の調子はどうだろうか?

便りが遅くなったことを許してくれ。

いま世間は混乱の中にあるが、

ようやく目途(めど)が立ったので筆を取っている。

早く帰って君に会いたい気持ちは山々だが、

君の食事のためには、まだ十分な量が確保出来たとは言いがたい。

この町で、もう少し頑張ってみようと思う。

君は何も心配せずに、体のことだけ考えていなさい。

愛をこめて。ウォード。」


オリビア:

私の心配ばかりで、あの人のことが

ほとんど書かれていないわ。困った人ね。


アシェル:

旦那様の字はとても力強くていらっしゃいますし、

奥様がご心配されるようなことは何もないから

お書きにならなかったのでしょう。


オリビア:

あの人といい、貴方といい、私に気を使いすぎだわ。


アシェル:

…さ、お食事の時間です。どうぞ。


オリビア:

綺麗ね。これはルビーかしら。


アシェル:

お手紙には、

「追伸:いつもダイヤでは飽きるだろうから、今回は趣向を変えて」

…とお書き添えもございます。


オリビア:

ふふ。あの人らしいわ。

飲み込むだけなのだから、

ダイヤでもルビーでも同じなのに…。


アシェル:

お気持ちの問題です。

旦那様は、本当に奥様のことを大切にされていらっしゃいます。


オリビア:

そうね。私は何も返せないけれど…。


アシェルN:

オリビア様は悲しそうに呟いて、

手のひらで美しく輝くルビーの粒を眺めた。

以前にも増して細くなられた指で、

そっとルビーを摘(つま)み、

小さく口をお開けになってそれを含んだ。

コクン、と喉が鳴った。


オリビア:

あの人には迷惑をかけてばかり…

私がこんな病気になってしまったせいで。


アシェル:

奥様のせいではございません!


オリビア:

『宝石しか食べられなくなる病気』。

まだ学名も付いていない奇病にかかるなんてね…。

誰が予想できたかしら…?


アシェル:

奥様…


オリビア:

きっと、私の精進が足りなかったのね。


アシェル:

そんなことはございません!

奥様は町のために、貧しい人々のために

あんなに尽くしていたではありませんか!


オリビア:

でも神様から見れば、きっと足りなかったのだわ。


アシェル:

だとすれば、神の目はとんだ節穴(ふしあな)ですっ!


オリビア:

アシェル…!


アシェル:

……。


オリビア:

弱気なことを言ってごめんなさいね。

隣国で戦争の最中(さなか)にいる人は、

私よりずっと苦しい思いをしているでしょうに。

きっと、隣人にもっと心を砕きなさい、という戒めなのだわ。


アシェルN:

私は、首を横に振ることしか出来なかった。

旦那様…ウォード様がいらっしゃれば、

きっと優しく抱きしめて、お背中を撫でて、

オリビア様のお心を慰められるのに…。


オリビア:

アシェル、紅茶を入れてくれないかしら。


アシェル:

ですが…


オリビア:

ここ数日寝込んでいたし、

貴方の紅茶が恋しいわ?

今日は調子もいいし、大丈夫よ。


アシェル:

かしこまりました、奥様…。






アシェルN:

オリビア様は、宝石しか食べられない奇病にかかってしまわれた。

屋敷で働くメイドの一人が、

「お金持ちだけがかかる奇病」だとデマカセを言ったことから、

あっという間に噂が町中に広まり、有りもしない尾ひれがついた。

「傲慢(ごうまん)な金持ちが天罰で罹(かか)る病気」なのだと…。


今まで散々オリビア様に世話になった貧しい者たちさえ、

自分たちを救ったことは、所詮(しょせん)金持ちの道楽で、

偽善だったのだと、手の平を返した。


屋敷で働いていた者たちは次々と辞め、

町中の宝石を買い占めてしまった旦那様は、

新たな宝石を求めて遠い地へと旅立った。

今、広いお屋敷には、オリビア様と私だけだ。










オリビア:

ん~。いい香りね。


アシェル:

…どうぞ。


オリビア:

アシェル。


アシェル:

はい、なんでしょうか?


オリビア:

また貴方は忘れたの?

紅茶を入れる時は必ず毎回聞きなさいと言ったでしょう?


アシェル:

ですが、奥様は…


オリビア:

私は、分かり切っていたとしても聞きなさいと教えたはずよ?


アシェル:

……。


オリビア:

貴方をいじめているわけではないのよ。

でも、お願い。いつも通りにして欲しいの…。


アシェル:

奥様…


オリビア:

お願いよ。


アシェル:

はい、奥様。

…四角は、おいくつですか?


オリビア:

ありがとう、アシェル…。

でも、今日は一つも入れなくていいわ…


アシェル:

…っ…。


オリビア:

ほらね?

いつもは一つ入れていたけれど、こんな日もあるのよ?

だから…紅茶を入れる時は毎回聞かなくてはね?


アシェルN:

甘いものがお好きなオリビア様は、

紅茶に「四角」を必ず一つお入れしていた。

ボランティア活動にお金を割くために、普段から節制していた奥様の唯一の贅沢と言えた。


宝石しか食べることが出来ない奇病にかかってしまわれてからは、

紅茶に溶かした「四角」一つでさえ、

そのお体に入れることが出来ない。




オリビア:

ふう…とても美味しいわ。

貴方が入れると格別よ。


アシェル:

ありがとうございます…。


オリビア:

でも何故かしらね?

お医者様は、この病気は「宝石と水しか口に出来ない」とおっしゃっていたけれど、

貴方が入れた紅茶だけは飲むことが出来るわ。


アシェル:

不思議ですね…何故なのでしょう?


オリビア:

きっと、貴方が入れた紅茶は世界一美味しいからだわ?


アシェル:

そんな…


オリビア:

ふふふ。

…けほっけほっ


アシェル:

奥様、そろそろ横になって下さい…!

いくら今日は調子がよろしくても、無理は禁物です!


オリビア:

わかったわ。

貴方に雷を落とされる前に、少し眠るわね?


アシェル:

そうなさって下さい。

おやすみなさいませ、奥様…。










アシェルN:

その後、隣国の戦争は終息するどころか、

この町にまで火の粉がかかるのではないかという気配を見せた。

旦那様からの手紙も、ここ1ヶ月途絶えている。

きっと、戦争のせいで郵便の機能が停止してしまったからだろう。


…そうに違いない。








オリビア:

ねぇ、アシェル。


アシェル:

はい。


オリビア:

貴方もそろそろこの屋敷を出ていきなさい。


アシェル:

なぜそのようなことを言われるのですか。

私は…!


オリビア:

この家の財産は、私の食事のために全て宝石に代わってしまったわ。

もう貴方に支払えるお給金(きゅうきん)はないの。


アシェル:

そんなこと構いません!

旦那様と奥様のおかげで、しばらく自分が食べるくらいの貯えなら…!


オリビア:

聞いて。

あの人も私のために宝石をかき集めに遠地(えんち)に行ってしまったけれど、

戦火がすぐそこまで迫ってきているわ。

きっとお金があったとしても、宝石なんてもう手に入らないわ。


アシェル:

それは…っ!


オリビア:

貯えたお金を持って、早く安全な国へ逃げなさい。


アシェル:

それなら、奥様も一緒に…!


オリビア:

私はここであの人の帰りを待つわ。

もう宝石は諦めて、早く帰ってきて欲しかったけれど、

もう少しもう少しという間に、戦火が広まってしまった…。

あの人はもしかしたら、もう…


アシェル:

旦那様はきっとご無事です!

どうにか宝石を手に入れて、必ず戻って来られます!


オリビア:

…私は幸せ者だわ。

私のために、こんなに必死になってくれる男性が二人もいるんですもの。


アシェル:

私はまだ、旦那様と奥様に何の恩もお返し出来ておりません!

出ていけなどとおっしゃらないで下さい!


オリビア:

貴方は、何も出来ない乞食(こじき)ではない。

どこのお屋敷でも働ける立派な執事になった。

貴方の成長を見られただけで、十分恩返ししてもらったわ。


アシェル:

奥様…!


オリビア:

残っている宝石は、もうほとんどないわ。

…私は、あと10日も持たないでしょう。

この病気は、「宝石しか食べられない病気」じゃないんだわ。

ただただ衰弱していく病気なの。

宝石だけが、その侵攻を緩和してくれるというだけ。


アシェル:

なんとか、…なんとかならないのですか!

私は、旦那様と奥様にこんな運命を背負わせた神を呪います…っ!!


オリビア:

アシェル…


アシェル:

こんな仕打ちは…あんまりです…!


オリビア:

…ねぇ、覚えてる?

この屋敷に来た時、貴方はまだ少年だったわね。

怯えた目をして、小動物のようだったけれど、

貴方は教えたことをすぐに吸収して、ぐんぐん成長してくれたわ。

ふふ、でも本当は泣き虫なのを私は知っているのよ?


アシェル:(涙を堪えながら)

私は…、私はどうしたら…!


オリビア:

ほら、顔を見せて…。

シャックルボルト家の優秀な執事が、そんな顔をしてはダメ。

何があっても、凛としていなさい。

そしてこの屋敷を出るの。

いいわね…?


アシェルN:

そう言って奥様は、

迫りくる死の影など微塵も感じさせないような笑顔を見せてくださった。

ですが、私は気付いていた。

奥様の手が、震えていることに。


私は、自分の身分も忘れて、

そっと奥様の手に自分の手を重ねていた。


奥様はハッとした表情をされて、俯く。

しばらく沈黙が続いた。










オリビア:

私がいくら平静を装ってもお見通しね…

さぞや滑稽(こっけい)だったでしょう…?


アシェル:

奥様、私は出ていきません。

独りになど、絶対にさせません。


オリビア:(徐々に泣いて)

…私は、なんてずるいのかしら…

あなたの安全のために、出ていって欲しいと思った事は本当なのよ…?

でも、私は分かっていたの…

あなたは「出ていかない」と。

あなたに、「最後までここにいる」と言って欲しいがために…私は…っ

なんて浅ましいのかしら…っ

神様…どうか、お許しを…



アシェルN:

奥様が狡いはずがない。

浅ましいはずがない…。

私は胸が潰れる思いだった。

代われるものなら代わってさしあげたかった…。











アシェルN:

神様、

なぜ彼女なのですか……?


















アシェルN:

奥様は、その日から目に見えて弱っていかれた。

私は、無力だった。












オリビア:(弱々しく)

アシェル…紅茶を、ケホケホ…


アシェル:

はい、奥様。


オリビア:

ん…いい、香りね…


アシェル:

もうしばらくすれば旦那様もお帰りになられます。

だから、もう少しの辛抱ですよ…


オリビア:

ふ…嘘が下手ね…

あなたももうわかってるんでしょう?


アシェル:

私が奥様に嘘をつくなど…ありえません。


オリビア:

あの人は…もう神の御許(みもと)に行ったわ…


アシェル:

そんなことはございません!

旦那様が、奥様を置いて行かれるなど…!


オリビア:

私には、わかるのよ…わかるの…


アシェル:

…っ…


オリビア:

でも不思議と寂しくない…

もうすぐ、あの人に会えるから…


アシェル:(涙を必死に堪える)

…くっ…


オリビア:

何があっても凛としていなさいと、

言ったのに…しょうがない、子ね…?


アシェル: 

申し訳ございません…っ


オリビア:

………?


アシェル:

奥様…?


オリビア:

…「奥様」、だなんて、

一体どうしたの…?


アシェル:

え…?


オリビア:

ようやく、帰って来てくれたかと思え、ば…

またそんな、冗談ばかり言って……


アシェル:

…っ…!?


オリビア:

ずっと待っていたのよ…ウォード…

あいたかったわ…

さぁ、手を、にぎってちょうだい…?


アシェル:

……っ……


オリビア:

…あなた…?



アシェル:

…「ただいま」…



オリビア:

もう、どこにも行かないでね…?



アシェル:

…「これからは、ずっと一緒だ」…



オリビア:

えぇ…

あなたも、一緒に…、

アシェルが、入れ、てくれた紅茶、を、飲みましょう…?

アシェルは、

私、の、

…自慢、

…の…



アシェル:

……奥、様…?

オリビア様っ…!!


…うぅっ…!

(どのくらい泣くかは演者様にお任せします)










アシェル:

オリビア様…

お茶が、…

冷めてしまいます…



四角は…



四角は…おいくつですか…?




















アシェルN:

オリビア様が亡くなられてからしばらくして、

電報が届いた。

この屋敷の主人、ウォード・シャックルボルトが、

戦火に巻き込まれ死亡したとのことだった。

日付を見ると、奥様が亡くなられた前日のことだった。

またしばらくして、人が訪ねてきた。

戦火からは遠い地にある、名家(めいか)・マクファーソン家からの使いの者だった。

シャックルボルト家とは古くから親交があり、今回はオリビア様から、たっての依頼があり参上したという。

その内容は、私を執事として雇いたいという申し出だった。

なんでも、「もし使えなければ解雇して頂いて構わないので、どうか我が家の優秀な執事を置いてやって欲しい」と

熱心な手紙が何通も送られてきたそうだ。

そこには、宝石も同封されていたという。

オリビア様は恐らく、宝石を食べるフリをして、いくつか取っておかれたのだろう。

自身亡き後、私が絶望のうちに路頭に迷わぬように、

恥も外聞(がいぶん)も捨てて、頼み込んでくださっていたのだ…。












アシェルN:

名家・マクファーソン家にて。



少女:

ねー、まだなのー?

たかが紅茶を入れるのにどれだけかかるのよぉ。


アシェル:

お嬢様、お行儀が悪いですよ。

席にお座りになってお待ち下さい。


少女:

ねー、あんたって

没落(ぼつらく)したシャックルボルト家に仕えてた執事なんだってー?


アシェル:

はい、そうです。


少女:

あの家って呪われてたんでしょ?!

アタシそういう話大好きなの!聞かせてよ!


アシェル:

残念ながら、お嬢様のお好きなコワイお話は一つもございませんよ。


少女:

なぁんだ、そうなのー?

どうせ噂だろうなとは思ってたけどさー。


アシェル:

ふふ、そんなあからさまにがっかりなさらないで下さい。


少女:

あっ!コワイ話といえば知ってる?

山を越えた先にね?

昔、火事で焼き落ちた屋敷があるんだけど、

ランシュタインって貴族の家でね…?


アシェル:

お嬢様、怖い話も結構ですが、

今は行儀作法のお勉強中ですよ?


少女:

ぶ〜っ!つまんなーい。

あっ、でもひとつだけ教えてよ!

アシェルの前居たところでは、なんか面白いことあった?


アシェル:

…シャックルボルト家には、

世界一優しい奥様と、その奥様を世界一愛されていた旦那様の、

優しいお話しかございませんよ。


少女:

ふーん…。

まぁそれはそれでロマンチックね!

あとで聞かせて!


アシェル:

いくらでもお話しましょう。

でもその前に、まずはマクファーソン家の素敵なレディーとして、

お茶を飲む際の礼儀作法をお勉強しませんと。


少女:

え~アシェルってば厳しいからイヤー!


アシェル:

ふふ。






アシェル:

さ、お嬢様。

四角はおいくつですか?









End.



あとがき。


小さい頃、わざわざ来客用のティーカップに紅茶を入れて、角砂糖を一つ入れて、それがホロッと崩れるまで観察するのが好きでした。(マグカップだと深くて見づらい)

なかなか溶けないと、マドラーでツンっと突いたりしてw

子供の頃ってそんなことでも、不思議で、楽しかったなぁと思います。

角砂糖ひとつで幸せになれることもあるのだから、小さな幸せならきっとゴロゴロ転がってるんじゃないかと思います。

ただそれに気付けるか気づけないかだけなんだろうな、とか思いながら書きました。



余談ですが、ラストのシーンで、

マクファーソン家の令嬢が、焼け落ちたランシュタイン家の話をしようとしていましたが、あれはすでに台本がございますw

以下にリンクも貼っておきますので、宜しければそちらも合わせてご覧ください!

↓4人台本『ミュンヒハウゼンは嘘をつく』