心の話
2021.06.21 11:34
仕事は道具!
私は、結婚する前に幼稚園教諭をしていました。
その幼稚園では未就園児に配るメダルを手作りしていて園児達が帰った後に、園長先生やバスの先生などみんなで職員室で作っていました。
パーツごとに切る人、貼りあわせる人などに分かれて私は園長先生の隣に座り切る人になりました。
私は黙々と画用紙を何枚にも重ねて切っていたのですが、園長先生が
「仕事は道具ですよ」
とおっしゃいました。
私は何の事か分からずにいると
「仕事は道具がするものです」
とお話し下さり、そっとハサミを差し出されました。
園長先生が貸して下さったハサミのとてもきれる事!切れる事!
私はやっと意味が分かりました。
私は、あれから20年近くたった今もその時の事を時々思い出します。
心も道具
ヨガ哲学では、心と身体は人が生きていく為の道具であると考えます。
変化するものは、自分ではないとされています。
心も身体も絶えず変化していきますよね。
そんな変化する心と身体を観ているものが本来の自分とされています。
よく、あの人はガラスのハートの持ち主だという表現方法が使われますよね。
本当に持っているという表現がぴったりなのです。
心と身体は道具だからこそ丁寧にあつかい、磨き、時には休ませてあげないといけないのです。
きちんとメンテナンスしてあげると、よい仕事ができるというわけなのです。
ヨガは心を静かに、心をコントロールして人生という楽しむ為のツールです。
一歩離れたところから自分の心と身体を見つめて穏やかな毎日がおくれるとように、心との付き合い方を考えてみましょう。