時にはフォルテ
2021.06.18 03:41
頑張らなくていいよ、という教育の中でどう頑張れる子に育つか。
音楽で言うとずっとフォルテ(強く演奏する)ではメリハリがなく、気持ちも続かないけれど、時にはフォルテもフォルテッシモも必要です。
実際、演奏もフォルテで弾く練習は1日1回でもしておかないと出したい時に出せません。
レッスン中に泣く子がいます。何人もいます。(毎回ではないですよ)
私は練習してこなかったことにも、演奏についても怒ったことはありません。
なぜ泣くのか?嫌だから?そう、弾けない自分が嫌で悔しいのです。
それは裏返せばスラスラ弾きたいと思う成長です。
勿論3歳くらいは違う事で気分が乗らなかったりしますので、それとは別です。
今まで簡単に出来ていたけれど、お家で練習してこないと両手になったり難易度が上がったらうまく手が動かない!ということはよくあります。
そんな時は、本人が頑張れるまで、1小節だけでも10回くらいは続けて弾いてもらいます。そうすると大体弾けるようになります。そしたら凄くほめます!続けて弾いたら弾けるようになるんだ、という小さな成功体験です。
きいてみると、弾けない箇所を10回も続けて弾いたりしていないのです。さらっと飛ばして弾くか、なんとな~くごまかしてひいて終わっているのでしょう。
でも、スラスラ弾けないところを何度も弾くのは嫌だけど、やればできるようになるんだという頑張りを覚えます。
話が変わりますが、1年半に1回くらいのペースで発表会をしています。
これも、自分を目標に向けて追い込んでいく頑張りどころ。
無理を強いられない世の中だからこそ、時には自分に厳しくできるのも生きる力になると思っています。