【社長通信】幸せの4つの因子
5月半ばに早々と梅雨入りしたのに、雨が続かず長い梅雨の中休みとなった。お陰様でじめじめ感のない過ごしやすい日が続いている。
今日(6月15日)の日の出は5:02、日の入りは19:27、21日の夏至の前後で、1年で一番日脚が長い時季である。早朝、ホトトギスの鋭い鳴き声を合図に起床し、私の一日は始まる。
そんな中でいきなり30℃を超える真夏日がやってきた。
さて、コロナ禍の影響をほとんど受けずにきたわが社ではあったが、5月は思いのほか業務量が減少した。
ゴールデンウイークをはさんで休みも多く、さらに雨天で中止になる舗装工事に加え長期にわたる工事が一段落し、業務量が大きく落ち込んだ。
しかし新規業務の受注も多く先の心配はないのだが、むしろ手取りが減った社員の生活が心配になった。
そこで、臨時に調整手当を設けて減少分を補ったりした。これから繁忙期にはいるので、この落ち込み分をしっかりと挽回していただきたい。
ところで、コロナウイルスへのワクチン接種も始まり、コロナ収束後の取り組みも語られるようになってきた。
コロナ禍によって可視化された社会の分断と格差の拡大など、さまざまな問題が表出してきた。いろんな会社が時代の変化を見据えていろんな対策に取り組んでいる。
そんな中で、わが社は事業の持続可能性を高めるビジョンとして「みんなで幸せになることが会社の目的」としたい。
「会社はだれのもの」に対して「株主のもの」とはよく言われていたが、最近は見直されている。会社の役員や従業員、そしてステークホルダーといわれる利害関係者のものと言われている。
そして今は、会社は「何のためにあるのか」との問いに対して「社員の幸せのためにある」といわれる世の中になった。もちろん、会社を維持していくには利益を上げなくてはならないが、その事業が社会のためになるということがその大前提である。
お客様に幸せを提供するなら、先ずは従業員が幸せにならないと、従業員が幸せになり顧客の幸福のために生き生きと仕事をする。イノベーションも生み、それが企業収益にはね返る。株主や社会を幸せにし、従業員自身の生活の充実や待遇アップにもつながる。描くのはその幸福循環だ。
幸福学の第一人者、慶応大学大学院・前野教授の理論に基づく「幸せの4つの因子」というのがある。
「やってみよう(自己実現と成長)」「ありがとう(つながりと感謝)」「なんとかなる(前向きと楽観)」「ありのままに(独立と自分らしさ)」
を高めることで幸福になれるという。
「一味同心」コロナ後の指針にしよう。
代表取締役 加藤慶昭(6月15日記す)