刈谷を歩く
ちょっとした用事があって刈谷へ行ってきました。
愛知県の郊外の街で、これといった観光地があるわけでもない地方都市です。
しかしちゃんと訪れたことのない街ですのでこの機会にカメラを持って歩いてきました。
用事そのものは1時間もかからずに済んでしまうものでしたので、まずは映画を観に行きました。
封切時に見逃していた映画が、刈谷日劇という二番館で上映していたからです。
こういう「二番館」という言い方も懐かしいものになりました(刈谷日劇自体が自らをそう呼称しているわけではありません)。
以前は「名画座」と言ったものですが、こういう封切りから時間が経った映画を安く観ることのできる映画館は(恐らく)東京や京都以外ではほぼ死滅してしまっていると思われます。
尤もネット配信のおかげで、レンタルDVDショップの経営も危うくなる昨今、こういった二番館の存在意義もごく一部の映画マニアだけのものになってしまいました。
学生時代に東京の名画座に足しげく通った身としましては、こういう映画館の存在はとても貴重です。
友人に聞いたところ、刈谷駅前のこの一帯は再開発の対象地域になってるんだとか。
この映画館が存続することを願ってやみません。
映画を観た後は目の前の食堂で昼食を採りました。
これまたいかにも昭和から営業している感でいっぱいの定食屋さんです。
生姜焼き定食が1000円少々で、「こういう定食屋さんにしては高いな・・・」と思いましたが、出された量で納得。
なんとか完食はしましたが、翌日のお昼ぐらいまでお腹がすきそうにないくらいの尋常ではない量でした(笑)
しかし近くに大学があるわけでもないし、失礼ながら若い人がそれほど多く住んでいるとも思いません。
実際他のお客さんは、いかにも常連さんぽいお年寄りばかりなのにこの量は一体全体誰に合わせてるんだろうか??(笑)
満腹になったところで街をぶらつきます。
駅を降りた瞬間には、「うわぁ・・・いかにも郊外の地方都市だな・・・あんまり撮るものなさそうだな・・」という印象でしたが、それでも裏道を丹念に歩いていれば被写体が無いわけではありません。
撮るものがないわけではないですが、「都市の猥雑さ」みたいなものは皆無ですね・・・
夜の時間帯ですと多少は違うのかもしれませんが。
公園で語らう高校生カップル・・・
のすぐそばのベンチでは読書にふける男子学生。
僕の高校時代は間違いなく後者だったわけで、ちょっとざわつく心を思い出しながら刈谷の街を後にしました(笑)
カメラはCL。レンズはキャノン50mmでした。