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江田集落の暮らし

お餅つきから感じたこと

2016.12.27 13:05

今年で2年目のお餅つき。


”つく”という言葉を使うと、臼(うす)と杵(きね)を連想すると思いますが…

江田集落の皆さんも、大半は機械を使い、もち米をつきます。


去年は、お母さんと植田の2人で一つ一つ作業や、道具の説明を受けながら

時間を過ごしたことを思い返しています。


今年は、旧シェアハウスのメンバー3名と、江田集落の活動に来てくれてる1名が加わり

計7名で餅つき。


江田に限らず、神山町の多くの家庭では、それぞれの家でお餅をつくそうです。

12月中旬には、下分地区の加工場で地域のお母さんと共に

約2000個のお餅を丸めたのを思い出しました(笑)


さて、今年ついたお餅つきの手順です。


【江田集落の餅つき行程】

1.もち米を水につけ、3日間置く。

2.湯を沸かし、蒸篭を温める。

3.蒸篭にもち米を入れ、適度な固さになるまで蒸す(約10分〜15分)

4.蒸したもち米を、餅つき機に入れ、10分回す。


大まかな手順ですが、この中に普段、見失いがちな”受け継ぐ形”があります。

今回のお餅つき限ってお話させてもらうと、

”適度”な部分にお父さんやお母さんから学ぶ、昔ながらの習わしが隠されています。


蒸気の出加減、もち米の固さ、もち米を入れる量、お餅の丸め方…

一見すると、小さなことかもしれませんが、物事を進めるときこの”小さな積み重ね”こそ

受け継いでいくことに繋がる大切なポイントとなります。


行事毎を”こなす”だけでは、次にバトンタッチすることはできません。

強いては、バトン走者として学びを取り入れることもできない。


江田集落で活動させてもらう上で、日常や各作業においても同様のことが言えます。

まずは”自分ごととして、受入れてみる”。

その次は”自分ができる行程を実践”し、お父さんお母さんの作業と比べてみる。


江田集落の暮らしや伝統を受け継ぐ!と、声を大にして活動を掲げても

中々イメージや理解をしにくいかもしれませんが

お父さん、お母さんが暮らしの中で、普段から行なっている物事を

自分毎に置き換え、携わる人が自分でできるようにしていく。


これこそが、次に受け継がれていくバトンになるはずです。


神山町地域おこし協力隊 / 植田彰弘