お餅つきから感じたこと
今年で2年目のお餅つき。
”つく”という言葉を使うと、臼(うす)と杵(きね)を連想すると思いますが…
江田集落の皆さんも、大半は機械を使い、もち米をつきます。
去年は、お母さんと植田の2人で一つ一つ作業や、道具の説明を受けながら
時間を過ごしたことを思い返しています。
今年は、旧シェアハウスのメンバー3名と、江田集落の活動に来てくれてる1名が加わり
計7名で餅つき。
江田に限らず、神山町の多くの家庭では、それぞれの家でお餅をつくそうです。
12月中旬には、下分地区の加工場で地域のお母さんと共に
約2000個のお餅を丸めたのを思い出しました(笑)
さて、今年ついたお餅つきの手順です。
【江田集落の餅つき行程】
1.もち米を水につけ、3日間置く。
2.湯を沸かし、蒸篭を温める。
3.蒸篭にもち米を入れ、適度な固さになるまで蒸す(約10分〜15分)
4.蒸したもち米を、餅つき機に入れ、10分回す。
大まかな手順ですが、この中に普段、見失いがちな”受け継ぐ形”があります。
今回のお餅つき限ってお話させてもらうと、
”適度”な部分にお父さんやお母さんから学ぶ、昔ながらの習わしが隠されています。
蒸気の出加減、もち米の固さ、もち米を入れる量、お餅の丸め方…
一見すると、小さなことかもしれませんが、物事を進めるときこの”小さな積み重ね”こそ
受け継いでいくことに繋がる大切なポイントとなります。
行事毎を”こなす”だけでは、次にバトンタッチすることはできません。
強いては、バトン走者として学びを取り入れることもできない。
江田集落で活動させてもらう上で、日常や各作業においても同様のことが言えます。
まずは”自分ごととして、受入れてみる”。
その次は”自分ができる行程を実践”し、お父さんお母さんの作業と比べてみる。
江田集落の暮らしや伝統を受け継ぐ!と、声を大にして活動を掲げても
中々イメージや理解をしにくいかもしれませんが
お父さん、お母さんが暮らしの中で、普段から行なっている物事を
自分毎に置き換え、携わる人が自分でできるようにしていく。
これこそが、次に受け継がれていくバトンになるはずです。
神山町地域おこし協力隊 / 植田彰弘