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希望の最終戦、vsエルフェン

2021.06.20 18:57

2021年6月19日、熊谷スポーツ文化公園陸上競技場を会場に、

2021 WEリーグ プレシーズンマッチ

ちふれASエルフェン埼玉vsAC長野パルセイロレディース

の試合が、14時キックオフで開催されました。


お昼は、途中の横川SAで「峠の牛めし」1,400円を購入し、現地近くの駐車場に到着してから食べました。コスパは正直悪いですが、半分が釜の値段だと思えば(牛めしは外側の縁が黒)まずまず。釜めしのご飯+牛丼の具。この表現以外思いつかない。

この日は公園内の駐車場がコロナの影響により封鎖。仕方なく軒先パーキングで予約した駐車場(手数料込1,650円(´;ω;`))に駐車。800mほど歩いて現地到着。この時はまだ雨は小康状態でした。

しかし、入場受付を済ませた5分かそこらの間に大粒の雨が。ここはメインスタンドの上段部分にしか屋根が無く、事前完全予約の私の席は通路の手摺りのすぐ前の列、ゴールの真横付近。少し右寄りとはいえ晴れてれば絶好の場所でしたが、この日は絶望的な笑。上半身はカッパでガードしましたが、他はずぶ濡れになりました。

この日の試合は「プライドマッチ」開催についてというお知らせの通り、LGBTQなどの方々が抱える課題や理解の促進に向けて啓発活動が行われていました。最初にバッジを2つ購入し、パンフレットをいただきました。この時に抽選の数字の入った紙をいただき、試合後に見ると、もう一人パルセイロレディースサポの(他サポとしてもか笑)名の知れた方と私の2人が当選。なんだか申し訳ないけど、当たると6,600円支払ってエルフェンの全選手サイン入りプライドハウスTシャツを「買う権利」。まあ募金みたいなものだと思い、2人とも購入しました。

選手入場、挨拶。

この日のメンバーは、見知ったメンバーが結構抜けている驚きの編成。純粋なCBは五嶋選手だけ。GKが3人帯同。

パルサポには見知った2人、木下選手と中村選手は共に先発フル出場。

エルフェンは、パルセイロレディースと同じく昨年はなでしこ2部を戦い(準優勝)、今年はWEリーグに参戦する「戦友」。どちらかというとある程度完成している選手をチームに迎え入れている印象で、先発した大ベテランの荒川選手や山本選手含め、経験値ではパルセイロレディースを上回りそうですが、平均年齢はスタメン・リザーブの比較双方共に5才ほどの差。こちらとしては若さと勢いで押し切りたいところです。

練習風景。

小鍛治選手が初のリザーブ入り。

どしゃ降りの雨の中、選手入場。6月とは言え寒そう。というか寒かった。マッチレポートでは気温22.7℃。

記念撮影&円陣。本日のゲームキャプテンは住永選手。

エルフェン側の円陣。

円陣散開後の肘タッチ。ちせ&めぐコンビはいつもの。

スタメン。試合動画でも触れられていますが、この日のパルセイロレディースはスクリーン表記とは異なり3バック。しかも、恐らく初めて見る形の3-3-3-1。試合動画を観れば分かることなので書きますが、3バックは五嶋選手を中央に右肝付選手、左岡本選手。ワンボラ気味に大久保選手、同列ワイドに左三谷選手、右住永選手。前目は1トップの中村恵実選手を最前線に、瀧澤千聖選手、瀧澤莉央選手、中貝選手が並ぶ形。

正直、機能していた選手としていなかった選手が分かれたような気がします。数字的な面では、中村恵実選手と中貝選手のシュートが記録上無かった一方、瀧澤莉央選手は前半だけでポストに跳ね返された惜しいシュート含む6本。あとは実況さんの指摘か何かだったかの通り、ダブル瀧澤いずれか経由の形がチャンスになり易い印象でした。

しかし16分、瀬野選手が蹴ったCKから最後は混戦を大ベテラン・キャプテンの山本選手に押し込まれ失点。エルフェンの詰めていた人数は多くなかっただけに勿体ない失点。その後は時間帯によって一進一退ながらややパルL押し気味、しかし同点にはできず前半終了。

後半開始前、パルセイロレディースは3人交代。中村→川船、中貝→泊、伊藤有→新井。最前線と最後尾のテコ入れ。この交代で最年長の泊選手+最年少の川船選手の2トップに変更。この並びもう少し長く見たかったなあ。時間帯によっては川船選手の1トップ気味。3バックも4バック気味になったり、色々変化を付けていました。

後半開始前円陣。川船選手は瀧澤千聖選手と戦術確認。

50分、泊選手のゴールでパルセイロレディースが同点に追い付きます。動画だと1時間25分8秒辺りから見ていただくと良いと思います。

前線からのプレスで相手を追い込み左サイドで三谷選手がパスカット。そこから川船選手、三谷選手、瀧澤千聖選手で崩した後の相手クリアを瀧澤千聖選手がかっさらい中央へ折り返し、泊選手がダイレクトで逆サイドにグラウンダーのシュート。前からの圧力が上手く機能した形ですが、フィニッシュ前の瀧澤千聖選手のかっさらい方がとても良かった。アルゼンチンの小柄な選手(おっさん的にイメージはメッシではなくサビオラとかアイマール)は自分より大きな選手とイーブンの競り合いやドリブルで相手に触られても、何故か次の瞬間には自分の足元や走る先にボールが転がっていることが多くて、本能的にボールがどうリフレクトするかを感じ取ってその先に足を出している。そんなイメージを千聖選手のこのプレーに重ねて見てました。

66分、住永選手に代えて伊藤めぐみ選手の交代。キャプテンマークは肝付選手に。


恐らく意図した通りの攻撃が見れたシーン。1時間45分20秒辺りから(試合時間表示だと69分)相手の左サイドにボールを封じ込め、中央やや左で相手の中盤が逆サイドに送ろうとしたボールを大久保選手がカット。逆サイドの瀧澤千聖選手がパスを受けワントラップから強烈なシュート、GKが弾いたところを大久保選手が押し込み・・・これはオフサイド。動画で確認したけどオフサイド。でも、この辺が前線の運動量+中盤の読みで生み出すショートカウンターなのかな。


逆転ゴールは77分。動画だと1時間52分42秒辺りからどうぞ。

肝付選手の長いフィードを跳ね返されたセカンドボールを瀧澤千聖選手が回収。そこからパスが中央の瀧澤莉央選手→左の泊選手へ。右足でトラップ、間髪入れず高めの弾道のシュートは弧を描きゴール右隅への技ありシュート。その前の川船選手(この時間は右サイド)の中央に移動してセカンドボールを回収したシーンといい、相手を押し込んでの攻撃を続けられたことが大きかったと思います。勿論鮮やかなフィニッシュという仕上げはお見事。

80分、川船選手に代わって小鍛治選手。小鍛治選手はパルセイロレディースの試合に初出場かな。おめでとうございます。

一方、動きは悪くなかったように見えた川船選手が途中出場途中交代。プレなんで全員出場させたいとかフォメ変更とか色々あるんでしょうけど、昨年のバニーズ戦といい、扱い雑に感じるんだよなあ・・・。

更に89分、瀧澤千聖選手に代わり稲村選手。これでフィールドプレーヤーは交代選手も全員出場。この時間帯には、前々回の雨の佐久陸と同様、レンズ内に結露が・・・。警戒していたのに。

試合はそのまま2-1で終了。終わってみれば相手の倍以上の15本のシュートを放ち、万全とは言えないであろう構成の中で最大級の内容と結果を引き出したように思います。

結局、プレシーズンマッチ4試合は2勝2敗のイーブン。ただ、0-3で完敗したINAC戦を含め、それほど絶望的にならない内容から始まって、試合をこなす毎にやりたいサッカーが目の前に見えてきた気がします。WEリーグ開幕まではまだ2ヶ月以上空きますが、多くの選手が万全の状態に近付けて開幕を迎えられるよう祈ってます。

また、開催に尽力していただいたエルフェン関係者の方や、あの雨の中試合を盛り上げてくれたダンスの皆さん、試合の冠スポンサーの株式会社光未来さん・プライドハウス東京さん、沢山の方の尽力で試合を観ることが出来ました。ありがとうございました。