茶畑2年目 茅を入れました。
2017.01.06 11:05
トラックに積んでいるモノ。
何だかわかりますか?
”茅”です。
徳島県西部(主に木屋平や祖谷)を中心に根付いている伝統農法として重宝されている”茅”
この茅を”コエグロ”という形にし、春先まで乾かし、細かく刻んだ茅を畑にまくと
良質な肥になります。
※これがコエグロ。茅を束ね、三角錐のように積み上げます。中心には、木の杭がある。
江田では、10月中旬頃刈り取り、コエグロにすると栄養価の高い肥料になるとのこと。
また、ヨシ茅は油分があるため、土に混ぜたとき、土と茅の間に隙間が生まれます。
※この隙間に、空気が入り、水の通り道(通水)が生まれ、水はけがよくなると言われます。
さて、昨年から取り組んでいる”茅”堆肥。
僕が管理しているお茶畑に引き詰めるには、この軽トラ10杯分は必要。
この作業が思った以上に重労働でした。
まず、茅をトラックまで運び、乗せ、茶畑に降ろす。
降ろしたあと、”こみきり”という道具を使い、大体20cm感覚に細断する。
※コミキリ(裁断機)
茅は、誰もが口を揃えて”良い肥じゃ!”と言いますが
この過程を経験すると、長く続けるにはそれなりの覚悟が必要。
それでも、この茶畑では3年間”茅”を入れ続け変化を見守ると決意したので
重労働だろうが、一人でやろうがしっかり敷き詰めます。
※茶畑の全景
※稲藁を引いたレーン
※茅を敷き詰めたレーン
1年前に敷いた茅は、地表2cmに良質な土をつくってくれました。
手に取り匂いを嗅ぐと、不快な匂いは一切なく、ほとんど無臭です。
森の中の香りに近いのかな。
今年で2年目、茶木の変化も見え始めてます。
色艶もよく、病気にもかかりにくくなっています。
今年のお茶摘みが楽しみです。
【過去のpost】
●5年前の茶畑
●1年前に茶畑
神山町地域おこし協力隊 / 植田彰弘