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四季の旅写真Gallery Annex

田植の頃 白老鉄日記 vol.43

2021.06.21 00:52

天気、季節、光線、そして自分自身のゆとりなど、いろんな条件が揃って撮れた1枚です。来年の初夏は四季島をここで撮りたいと思います。ルピナス咲く山線の小沢駅も撮りたいと思います。根室本線の線路は来年も残ってほしいと思います。明るい未来に希望を持ちながら、もうすぐ始まる白老暮らしです。(2021/6/8-13)

前回訪問から1ヶ月。緑溢れる北の大地になりました。スタートは、安平の道の駅から。この季節の北海道の「食」はアスパラです。さっそく、緑、紫と太いものをゲットしました。

翌朝、北舟岡ブルーの噴火湾に、あいさつ代わりの朝練です。雲多めながら、気持ちよい朝です。

本州は梅雨の季節ですが、北海道は一番過ごしやすい季節。アカツメクサ、ホーム、噴火湾。3月にキハ40から置き換わった新しい車両H100(DECMO)、少しは目に慣れてきました。

日中は、移転準備等で過ごしました。初夏の北海道は20時頃まで明るさが残ります。夕日に輝くレッドベア、19時頃、撮影しました。

かなやま湖周辺も緑濃く。東鹿越駅には北海道の初夏の象徴、ルピナスが咲き始めていました。根室本線はお昼の往復が無くなりさらに本数が少なくなりました。午後、撮影可能なのは15時台、17時台の2往復のみ。お昼は弁当持参、東鹿越駅の待合室で食べました。

来年も、線路が残っていますように。

帯広で一泊し、翌朝は芽室で朝練。気温が異常に高く、この日は30℃を超える暑さでした。それでも日高山脈の山々は残雪がありました。国鉄色の予定でしたが、運用が変わったようで、すべて北海道色。きれいに揃ったキハ40の三連、正面も側面も日が当たり、正しい鉄道写真風に。

旧広尾線幸福駅に寄りました。いつもきちっと整備され、変わらぬ佇まい、1970年代の往時が蘇ります。この後、旧広尾線に沿う形で南下しました。

途中に立ち寄った晩成温泉は、珍しいヨード温泉、海を望む素晴らしい温泉でした。黄金道路に沿って、太平洋を眺めながら、襟裳岬に到着しました。霧が出て幻想的な岬でした。

襟裳から、日高本線に沿って北上し、白老に戻りました。4月に廃線になったばかりの日高本線、思い出がいっぱいです。様似、昆布干しの浜、浦河、厚賀の鉄橋、門別灯台など、よく訪ねた場所に立ち寄りました。

残りの日々は、白老で片付けなどに終始しましたが、朝練、夕練は欠かさず(笑)。すっかり初夏の装いの地元虎杖浜駅です。

去年も、同じ季節に同じ構図で、キハ40日高色を撮りました。785系すずらんが通過中です。この車両も終焉間近と思います。

13日は、朝も夕も最高でした。羊蹄山が薄っすらと見える朝の黄金。昭和新山を強調して、赤スカDF200牽引の貨物列車。ここも緑濃くなりました。

朝の北舟岡駅です。いい雲出ています。

穏やかな噴火湾は、釣り船でいっぱい。

伊達の道の駅で買い物し、白老に戻りました。午後ふたたび伊達方面へ。朝は見えなかった山々がくっきり見えています。迷わず長和の俯瞰です。田に水が入った午後、噴火湾に浮かぶ北海道駒ヶ岳、こんな条件で撮れる機会は中々ありません。

時間が経つにつれ、側面に日が回り、列車の輝きが増し、水鏡が鮮明になっていきます。寝台特急では何度かチャレンジしましたが、思い通りには撮れませんでした。これは17時台の北斗。コロナ過のため寂しい五両の編成ですが、長年ここで撮った中では最高の1枚です。

もう少し長和俯瞰で粘る選択もありましたが、日没を撮ろうと北舟岡に向かいました。

この日も、湖のように穏やかな噴火湾。洋上に浮かぶ北海道駒ヶ岳を取り入れて、夕日で輝く北斗です。

日没が迫ってきました。ちょうど日が落ちる時間(19時10分)に普通列車があります。条件は申し分ありません。さて夕日ショーはどう撮ろうか、悩みながらウロウロ。

結局、日を入れて撮りました。水平線ではないため、日没は1~2分早かったので、列車到着の少し前に日が沈みました。それでも、残照で列車が光り、海は茜色。♪夕焼け 海の夕焼け 真っ赤な別れの色だよ(60代以上限定)♪ なんて昔流行った歌を口ずさみたくなるシーンした。有珠山の隣に小さく羊蹄山(右端)に見えています。

最後に羊蹄山に立ち寄りました(黄金から300ミリ)。茜色の空にシルエット羊蹄山、残照に輝く線路。しかし、この時間、ここを通過する列車はありません。

アスパラ、緑の木々、ルピナス、田植え、夕日など、初夏6月の北海道らしさを存分に味わい、帰路につきました。長いアルバムを見てくださり、ありがとうございました。Fin.