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バジル(土耕栽培)

2017.01.09 06:20

爽快な香りと、ぷっくりした丸い葉が愛らしい、イタリア料理やアジア料理には欠かせないハーブ。春先に植えた苗が夏の間にぐんぐん成長し、秋まで育てられます。生育が旺盛で、大量に収穫できることもあって、最初に育てるハーブとして、初心者にも人気。毎年、苗を買って育てるのもよいですが、簡単に発芽するので、種をまいてみるのも楽しいです。

 

育て方のコツ

・日当たりがよく暖かいところで、水切れを起こさないように育てます。よく日に当たったほうが元気に育ち、香りも強くなりますが、日差しが強い夏ごろからは、葉が硬くなってきます。夏は遮光するか日陰で育てると、いくらか柔らかい葉が収穫できます。

・たまにヨトウムシなどのイモムシ類が出ることがあります。葉が食害されている時は糞が落ちています。また、風通しが悪いとハダニが出て、葉の裏が白っぽく食害されることがあります。

 

収穫(摘芯)のポイント

摘芯をかねて収穫します。株が小さいうちに先端の芽を摘んで摘芯すると、わき芽が出て枝数が増します。その後も、節の上(葉の上の茎の部分)で切りながら収穫していくと、枝分かれして、形よい株に育ちます。

※先端の若芽を摘芯すると、節のところからわき芽が出て、枝分かれする。

 

剪定する

7月ごろになると花芽がつき始めます。花が咲くと葉が硬くなるので、花芽が出てきたらカットしながら育てると、長い間、柔らかい葉を収穫できます。夏になって大きく育ってきたら、葉を2~3枚残して根元あたりから切り込んでもよいですが、一度に刈り込まず、間引くように剪定すると育ちがよく、蒸れも解消します。越冬しはできないので、夏に収穫しきって楽しみます。

※花がつくと、栄養分が花のほうにいてしまうため、葉を楽しみたい場合はカット。

 

挿し木で増やす

葉の生育期間中は、挿し木で簡単に増やせます。葉を4~6枚残して、節の上で切ります。水を入れたコップに挿しておくと、暖かい時期は発根します。発根を確認してから培養土に植えると根づきやすいです。

※葉を上部に4枚くらい残して水に浸ける。1~2週間ほどで根が出てくるので、土に植える。

 

種まきで育てる

夏から秋ごろになると、花芽がつきやすくなり、葉は小さく、硬くなってきます。そうなったら、花を楽しみ種を採るのを目的に育ててもよいでしょう。バジルは、ハーブの中でも発芽しやすいのでおすすめ。本場が4枚くらい出てきたら、ひとつひとつを移植すると、それぞれ大きな株に育ちます。柔らかい若芽をサラダに散らしてもおいしいです。

※バジルの種は黒くて小さいが、水を含むとゼリー状にふくらむ。

芽が出た状態。もう少し大きくなって本葉が出たら植え替えのタイミング。

 

いろいろな楽しみ方

ハーブの中でも、特に料理に幅広く使えます。煮込むと香りが飛ぶので、なるべく生のまま使います。イタリア料理なら、トマト、モッツァレラチーズ、バジルでカプレーゼにしたり、サラダに入れたり。トマトソースパスタやピザのトッピングに。アジア料理なら、鶏肉のバジル炒めごはんや、生春巻きに。また、大量に収穫したらつくりたいのが、バジルペースト。冷凍保存もできるので、多めにつくっておけば、収穫時期を過ぎても楽しめます。

※株が大きくなって、葉を大量に収穫したらつくりたいバジルペースト。