八瀬氷室
2021.06.23 00:49
梅雨とはいえ、蒸し暑い日も多くなってきましたね。
いにしえでは、冬の間に山中の洞窟の氷室(ひむろ)とよばれる小屋に天然の氷雪を貯蔵し、夏場に涼を得られるように保管しており、この氷は宮廷に献上され、雅な人たちの夏の喜びだったようです。一説によると、江戸時代には北山の氷室から宮中(御所)に献上され、氷の解け具合によってその年の豊凶を占っていたとか。
そんな歴史に思いを馳せつつ、青もみじで有名な京都・瑠璃光院の銘菓『八瀬氷室』を、お薄とともに味わいたいと思います。