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シンガポール歴史散歩@Hill Street

2021.09.13 02:20

シンガポール川に架かるコールマン橋を渡ってヒル ストリートを歩いた。

リバーバレーとの交差点の角にある虹色の建物が否が応でも目に留まる。このポリスステーションからスタート。

そして隣には1909年に完成したシンガポールで現存する最も古い中央消防署。

第二次世界大戦中、消防署の印象的な赤レンガと白の漆喰で出来たファサードは日本の爆撃機から建物を隠す為にカモフラージュペイントで覆っていたのだけど、それでも、やはりいくつかの直撃を受けたという。

市内の中央に位置するので、1972年に起きたラッフルズプレイスにあったロビンソン百貨店の火災を含め、戦後のシンガポールの大規模火災では重要な役割を果たした消防署。

建物の一部はミュージアムになっている。

ヒル ストリートではないけれど、消防署の後ろにある建物は元フリーメイソンのロッジ。

コンパスのマークですぐにそれと分かる館は今はレストランになっているようなので、いつか訪れてみたい。

シンガポールのフリーメーソンは1845年に正式に始まり、コールマン ストリートにあるこのロッジは完成1879年。スタンフォード ラッフルズ卿はフリーメーソンのメンバーだったそうだ。

いかにも中国!な建物がシンガポールの中国商工会議所で、その隣にはモスクが建っていた。その斜め前にあるのがアルメニアン教会。

聖グレゴリー イルミネイターのアルメニア使徒教会は1835年にシンガポールに建てられた最初のキリスト教教会。

建設に必要な資金の大半はシンガポールのアルメニア人だけでなく、カルカッタとジャワのアルメニア人によって調達されたそう。

このスピリチュアルな場所は、かつて影響力のあった弁護士、商人、起業家などシンガポールのアルメニア人コミュニティへのオマージュで、

その中でも有名なのは、ラッフルズホテルを建設、管理していたサルキーズ ブラザーズ、Strait Timesを設立したキャチック モーゼスなどがいる。

ヒルストリートとスタンフォードロードにあるスタンフォードハウスは、ラッフルズホテルやグッドウッドパークホテルなどシンガポールの他の重要な建物の建築家でもあったRAJビッドウェル(スワン&マクラレーン)によるもの。

ビクトリア朝時代に商業ビルで人気があったヴェネツィアのルネッサンス建築様式のバリエーションで、アルメニア企業のために設計されたこの建物は、ラッフルズホテルがホテルの部屋不足の問題があった時に、1911年に建物の最上階を2年間別館として引き継ぎ、これをラッフルズロッジと呼んでいた事もあったそう。

日本占領下では日本軍もやはりホテルとして使用し続けていたそう。

幾度かの大規模修復、名前も何度も変わり、紆余曲折の末、2018年10月にキャピトルケンピンスキーホテルとしてオープンした。

ヒル ストリートはスタンフォードロードを渡るとヴィクトリア ストリートになり、白亜の教会が美しい19世紀の修道院を活用したチャイムスがある。

このまま真っ直ぐヴィクトリア ストリートを進むとミドルロードにぶつかり、かつて日本人街の中心だったブギスジャンクション。↓