恣意的に「報道しない」ということ
2010.12.13 23:11
「報道の自由」や「国民の知る権利」を振りかざす一方で、マスメディアはさんざん報道を通じて特定の個人や組織を非難してきても、その後の結果が自分たちの論調と違う方向に行くと、それを無視することが非常に多い。つまり恣意的に報道しないという行動に出る。
そういう意味では実にフェアではない。
さて、西松建設の裁判はその後どうなっているのか、小沢さんの秘書の裁判はどうなっているのか、てんで報道されない。訴因の変更が行なわれていることも報道されない。
と思っていたら、今朝の「朝ズバッ」は傑作だった。
森ゆうこ議員の発言に対して、裁判が訴因変更になっていて検察の公判維持が難しい状況についても、コメンテーター(といっても新聞社やテレビ局の報道の幹部)が知らないということがバレた。捏造報道を指摘されて、まともな反論ができず逃げの「話のすり替え」しかできなかった。
あらあら・・・。
視聴者もバカじゃないので、マスコミが恣意的に報道しないことをおかしいとは感じている。ただマスコミが特定の政治勢力に加担しているとまでは思わないので、まだそれほど深刻に受け止めていない。今朝のようなやりとりを見せられると、知らないで平気で非難報道を続けているのが分かってしまって、何だろうこの人たちは・・・という印象だけ残った。何千万人の視聴に堪える見識などないのが露呈しただけになってしまった訳だ。
どうやら陰謀を遂行するほどの、頭脳はないのが分かって、みんな安心した。という訳だ。
ちゃん。ちゃん。