呑兵衛　ショウジョウバカマ

猩々袴(しょうじょうばかま) 

メランチウム科ショウジョウバカマ属/多年草

 “猩猩(しょうじょう)“とは古典書物に記された想像上の動物で、赤毛の猿(又は豚？)のような姿をしていて酒を好むという。又、実在の猿であるオランウータン(毛や顔等が赤みがかっているからか)のことを指したりもする。

wikipediaには”能の演目である五番目物の曲名『猩猩』が有名である。真っ赤な能装束で飾った猩々が、酒に浮かれながら舞い謡い、能の印象から転じて大酒家や赤色のものを指すこともある。“とある。

真っ赤なざんばら髪と赤い能面に朱の衣装の姿。髪のざんばら具合などは確かに花のショウジョウバカマの花弁ように見える。

画像の引用元は
https://dainokai.com/photo/shojo-midare/ 

それに葉の姿形が”袴(はかま)”に似ているところから併せて『猩々袴(しょうじょうばかま)』。

高山や湿原・湿地で多く見られ(場所によっては低地でも見られる)、雪解け一番で咲いて消えていくスプリング・エフェメラルの仲間。
主な花色は鮮やかなピンクの花弁に紫の蕊だが、白いものもあったり薄い黄色っぽいものもあったり、赤らんで色褪せている様な株などはまるで酔っ払いの飲み過ぎて赤らんでいるようにも見える。

花言葉:希望/忘れられない人/飲みすぎに注意して