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k y o k o "waffles"

宝物箱のはなし

2021.06.24 13:47



人は空っぽの宝物箱を持って生まれてきて
それをいっぱいにしていくのが人生なんだ(その箱を抱えて死んでいく)


大まかだけど、そんな内容のモノローグが、

カズオイシグロの「わたしを離さないで」って話の最後にあるんですね。



このメッセージを、ふと思い出したんです。

それで色々考えちゃって。


ー 年齢を重ねた分だけ、箱の中は詰まってる?

ー これからまだ見つけて、入れることできるのかな?とかね。

(拙作memorys and dreamsや、青の彼方のテーマにもつながるね)


でも現実的な、ネガティブな見方をすれば、

この世の中、築かれたものは割と簡単に壊れてしまうし、

時間が経つうち、忘れていってしまうこともいっばいある。

思い出があっても、終わりよければ〜にならないと、宝物には思えないこともある。


 

宝物箱の中に、ちゃんと入ってるかな?って

振り返ってみたら、色々わかった。



◆ 良い思い出と苦い思い出を、正確に「より分ける」のは意外と難しい。


実際の現実は、微妙に絡んでて、

どちらかだけ…ってことはないのかもしれない。


苦い思い出は忘れていって、良いことだけ覚えてたら、

それは「宝物化成功!」ということになるね。



◆ 自分が忘れてても、誰かが思い出させてくれて、
宝物箱の中に急に登場するものもある。



◆ 宝物箱の中に何かあるはずでも、
自分が宝物だと思わないと、「ある」と認識しないと、形として見えない。

(透明のまま隠れてる)



だから時々ちゃんと

「宝物箱の中にどんなものがあるか」を振り返って確認してみることも、

よりよく生きるために必要な作業なのかもしれないな…とか思いました。



宝物箱の中をできるだけ、いっぱいにして死ぬ!のが目標というか笑

そのために、これからもせっせと宝物な瞬間メイキングをしよう・・・とか。


***  


あと、「苦い思い出」をどううまく扱うのかーも考えてみたり。


そういうものにも付随する良い瞬間だけを、

うまく真空パックできれば、愛でていけるのかな?


それとも、

真空パックできずに腐ったとしても、

苦い皮ごと丸ごと、いずれは愛しくなる日がくるのかな?


自分に在った世界の全てを赦すことが、

人生の最後のゴールなのかな

・・・・・とかとか。




話が壮大になってきました(恒例)

そろそろ寝るべきですね、ええ笑

思考の旅のお付き合い、ありがとうございました笑


(追記)


こんなこと書いてて、ふと思い出したシーンがありました。

留学中、寮のリビングで、同級生の子と友達の髪を切ってあげたときのこと。


(日本人の髪をうまく切ってくれるお店が近くになくて。

 頼まれてやったら意外と楽しかったの笑)


なんてことはない時間だったけど、窓ガラスの光とかも含めて、シーンとして残ってる。


ふたりがかりでハサミ入れて、「私は右半分を切るねー」って分担して。

そんでどんどん短くなって。

大笑いしながら切りすぎちゃって。


留学先は人が入れ替わり立ち替わりするので、

通り過ぎてく出会いも多かったんだけど、なんかあんな時間が妙に愛おしい。

こういうシーンも、宝物箱に入れておこう。

うむ。

(追伸)


バンドのブログでは最近、こんなことを書きました。

7/9〜「ユニークライフ」S5を心待ちにする日々。

バンドのブログは具体的な話、

このコラムは変な思考の話・・・という棲み分けができてきましたね笑