チワワってどんな犬?
ウルウルとした大きな目で見つめられたら、思わずなんでも言うことを聞きたくなってしまう、小さくて可愛らしいチワワ。
今回は、そんな愛くるしい見た目で人気なチワワについてお話します。
性格
チワワはとても好奇心が旺盛で、元気いっぱいな犬種です。また、小柄な体型をしているため、警戒心が強い傾向があります。
可愛らしい姿に、つい甘やかしてしまうこともあるかもしれませんが、頭が良いため、しっかりとしつけないと気が強くなってしまうことがあります。そのため、しっかりと飼い主さんとの信頼関係を築くことが大切です。
飼いやすさの度合いは、下記のとおりです。
※★の数は各項目の度合いの高さを示します。
集合住宅向き :★★★★★
必要な運動量 : ★★
人なつっこさ : ★★★
手入れのしやすさ:★★★★★
しつけのしやすさ: ★★★
歴史
チワワの原産国はメキシコで、名前の由来は、チワワ州というメキシコ最大の州の名前からきています。
チワワの起源には不明な点も多く、謎が残されています。一説として、9世紀頃にメキシコを支配していた先住民族(トルテカ族)が飼っていた、「テチチ」と呼ばれる小さな犬が祖先といわれています。その後、その犬がアメリカに渡り改良され、現在のチワワが誕生しました。
特徴
「アップルヘッド」と呼ばれる特徴的なドーム型の丸い頭をしています。耳は大きめの立ち耳で、目の色は黒褐色で大きく丸い瞳をしています。
【体格】
チワワは純血種の中では世界最小の犬です。
体高は15~23cm、体重は1.5~3kgが理想とされています。
【毛色】
単色(クリームなど)、2色以上(ブラックタンなど)の組み合わせ、斑が入っているなど、バリエーションはさまざまです。
【被毛】
スムース・コート(短毛)と、ロング・コート(長毛)の2種類です。
スムース・コートは短毛で、柔らかく光沢がかった被毛をしています。
ロング・コートはまっすぐ又はわずかにウェーブした被毛をしていて、特に耳・首周り・四肢・尾の毛が長いです。
飼い方のポイント
部屋の中を自由に歩いたり、走ったりできる環境であれば、1日に必要な運動量は足りるといわれますが、ストレスの解消や社会性を身につけるためにも外へお散歩に連れて行ってあげましょう。
また、耳そうじ、歯みがき、爪切り、ブラッシングなどのお手入れや、目の周りのケアも行いましょう。
ブラッシングをする際は、スムース・コートであれば、ブラシで体全体をとかす程度で大丈夫です。被毛を整えて健康的に保ちましょう。ロング・コートの場合は、毛の長いところに毛玉ができていないかをコームでチェックして、ブラシで毛玉を取り除きましょう。また、足先や足裏などの一部長い毛をカットして整えてあげると清潔に保つことができます。
飼う時の注意点
チワワは寒さに弱いため、特に冬場の温度管理には十分気をつける必要があります。
そのほかにも、段差のあるところ(階段やイスなど)で怪我をしてしまわないように注意が必要です。また、体の小さなチワワは、生まれつき頭蓋骨の一部が塞がっていない場合が多いです。そのため、頭部に衝撃を受けると危険を伴うことがありますので注意しましょう。
かかりやすい病気
チワワのかかりやすい病気で代表的なものは、下記の3つです。
【目の病気】
大きな目をしているため、目に関するトラブルに気をつけましょう。目にゴミやまつげが入りやすく、それが刺激になり、涙が出て涙やけができてしまうことがあるので注意しましょう。
【歯の病気】
チワワは、もともとの歯の数は変わらずに体の大きさが小さくなったために、歯並びが悪かったり、咬み合わせのよくない子が多いです。そのため、歯磨きなどの予防をしないと歯垢や歯石が歯に付いて、歯肉炎や歯周病になってしまいます。また、乳歯から永久歯に生え変わる際に抜けずに残ってしまうことが原因で、歯並びが悪くなることも多くあります(乳歯遺残)。
【関節の病気】
体の小さいチワワは、膝蓋骨(膝のお皿の骨)が関節から外れて脱臼してしまうことがあるので、関節の病気にも気をつけましょう。足に負担がかからないように、太りすぎに注意したり、段差では無理をさせないようにしましょう。
まとめ
チワワについてお分かりいただけたでしょうか?
可愛らしくてとても魅力的な犬種のチワワ。今現在飼われている方も、これから飼おうと思われている方も、チワワの性格や飼う時の注意点について、ぜひ参考にしてみてください。