Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

疫病と蓮の花

2018.06.25 14:42

https://ameblo.jp/idryou/entry-12610484926.html 【盛松寺のハスの花 1】より

今日は盛松寺のハスの花です。去年も紹介したのですが、今年は台風跡が残り、残念なことに山門が倒壊したのか撤去されていました。ハスも株数が減っていました。2020年7月7日にお参りしました。

西暦810年頃のことです。

弘法大師空海が中国から早期の帰朝後、泉州槙尾山施福寺に行く途中の、この寺の辺りで昼食をとっていたら、村人たちが集まってきて、「いまこの地では疫病がはやり、多数の者が死の病に苦しんでいます。この苦しみからお救い下さい」と空海にお願いしました。

施福寺と盛松寺のグーグルマップです。

空海はこの寺に壇を築きお祈りをしたと伝わります。そして、空海は村人たちに

「きれいな水の確保のため、井戸に汚水が入らないように下水溝の整備をするよ

うに諭し」 また、「冬至にゆずと味噌でゆず味噌を作り、それを食すると元気が

出て疫病に苦しまない」と村人に教えました。

今もコロナウィルス対策してるので、昔も同じようなことがあったのですね。

ほどなくして疫病が治まったので、空海をたたえて壇を築いた所を聖地として、祈り続けていました。いつしかそこから樟が生えて、4方に枝を伸ばしたので、この地の地名が「四釣樟(よつるくすのき)」になります。その後、この樟を霊木として祀り、この地が「與通(よつ)」と呼ばれるようになります。

 この霊木で享保7年(1722年)に、延命寺の3代目住職が弘法大師像を造り本尊として、ここで隠居します。

その時に創建されたのがこの真言宗盛松寺です。今でも柚子味噌を作りを年間行事にしています。

https://www.hananofu.jp/top.html 【造 化 自 然 花 鎮  聴 無 聲】より

花は満開に咲き誇り たちまち散る うつりかわる花の色は 鳥がさえずり 月が満ち欠けるように 大自然の理を離れることはない 絶望の中にも 人は小さな希望を探す

花がひらけば喜びに満ち 散れば惜しみ憂いた頃の 人々は 季節に流行る疫病などの

わざわいを 花の力が鎮めると信じた 花に仕える事、それが私の日常です。

植物に救われ、大自然から多くのことを 学びながら、人と関わって生きています。

花鳥風月を愛で、 自然現象を素直に受け入れると とても幸せな気持ちになるのです。

かつて花に霊力があると信じ、 花が開けば喜び、 花が散れば恐れを抱いて祭事を行った時代は、 自然と人とのバランスが保たれていたのだ と思います。

いま、寒さ暑さ、 飢えからも解放された現代社会に、 疫病が蔓延しています。

これまでの日常が一変すれば、抑えていた感情が表に出てきます。

今まで気に留めていなかったことに意識が向き、 常識だと思い込んでいたことに疑問を

持つようになります。

私たちが本当に望む未来とは、何なのでしょう?

日本の精神文化の根幹を成す農と信仰。

その上に成り立つ学問、芸能、芸術をあらためて 見直す時期にきているのかもしれません。

疫病の、一日も早い収束を祈ります。