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映画感想「海辺の映画館 キネマの玉手箱」

2021.06.27 02:09

『海辺の映画館 キネマの玉手箱』(2019)


尾道の海辺にある映画館(瀬戸内シネマ)

長年のご愛顧も本日限りと、遂に閉館の日を迎え

残る興行はオールナイトの(日本の戦争映画大特集)のみ


小島から映画館の手伝いに来ている希子に淡い恋心を抱く毬男をはじめ、たまたまスクリーンと向かい合っていた3人の青年は

落雷と共に映画の世界へ入ってしまった希子を助けようと後を追う


しかし、其処はフィルムとはいえ戦争映画の真っ只中。3人は戊辰戦争のど真ん中へと現れてしまい……

その遺作まで

映像によるイマジネーションの放出をやめなかった

大林宣彦監督のパワーに圧倒されます


人を愛する、信じるという難しさ

戦争をしたがる人にも、その気持ちを以て向かい合えるか、という難題

厭戦・反戦

だけど人は大好き


その矛盾を噛みしめながらの3時間

胸が暖かくなるのは

厭戦よりも反戦よりも愛し抜く人の強さを謳うから

大好きな映画がこの歳でまた増えました