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DeafLife_Bridge

聴覚障害者施設「金町学園」で新成人を祝う会がありました。

2017.01.11 01:06

東京新聞 2017年1月10日 朝刊からです。

==一部抜文==
関東地方で唯一、耳の聞こえない子どもたちが一緒に生活する施設「金町学園」(東京都葛飾区)で九日、新成人を祝う会が開かれた。
今年成人を迎えたのは、学園で生活しながら都立のろう学校高等部に通う男性ら四人。
その門出を、学園の仲間や職員、卒業生ら約五十人が祝福した。
金町学園では、さまざまな事情で親と暮らせなかったり、進学や就職を目指して地方から上京する聴覚障害の子どもたちが、共同生活しながら都内のろう学校に通う。
職員にも聴覚障害者がいて、全員が手話で会話する。
成人の日に合わせて毎年開く祝う会には、今年は学園で暮らす男性二人と、既に学園を出て別の場所で生活する男性二人が出席した。
祝う会では四人がそれぞれの夢や目標を語った。
今春に就職し、学園を出て一人暮らしを始める予定の内山竜次さん(19)は「(故郷の)福岡にいたときと東京の今を比べると、今のほうが充実した生活が送れている。
社会人になって、失敗してもなぜ失敗したか考えて改善したい」。
四年前に学園を出て、愛知県知立(ちりゅう)市の実家から愛知産業大学に通う木村巴哉(はや)さん(20)は「学園にはたくさん思い出があり、楽しかった。
いずれ自分の会社を起こしたい」と話した。
学園の子どもを代表し、中央ろう学校(杉並区)高等部二年の藤田広翔さん(17)は「いろんな壁を乗り越えて活躍してください。
ぼくたちもみなさんを見習って頑張ります」と祝いの言葉を贈った。
学園を巡っては、運営する社会福祉法人が来年三月に閉鎖する方針で、新たな施設建設を目指して職員らが寄付を集めている。
浜崎久美子園長(72)は「法人とも協力し、子どもたちが手話で存分に話せる場所を守りたい」と話した。 (石原真樹)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201701/CK2017011002000101.html