スマホゲームについての日中意識
〇【中国:スマホゲーム規制に躍起になっている】
先日、中国マスコミの友人にスマホゲームについて聞かれた。「若者のゲーム依存を防ぐために、ログイン方法やプレイ時間、支払い方法など、オンラインゲーム会社にはどのような規則やルールが設けられているのか、政府ではどのような規制が行われているのでしょうか」。
中国では、中小学生のゲーム依存問題がますます深刻になっており、政府はゲームについて規制を検討されているようで、ほかの国の経験を参考したいという。政府も学校も保護者も、子どもたちがゲームに熱中している現状を憂い、規制に躍起になっている。
2019年11月、国家報道出版局は「未成年者のオンラインゲーム中毒防止に関する通知」を発表し、ゲーム会社は異なる年齢層のユーザーに適したヒント作りを模索するよう求めている。 関連業界団体は、年齢に応じたプロンプトの具体的な基準や規範の実施を検討し、ゲーム企業に対し、年齢に応じたプロンプトシステムの実施を促すべきである。ゲーム企業は、未成年者の依存症の原因を分析することに注意を払い、依存症の原因となるゲーム内容、機能、ルールを適時に修正する必要があるなど、規定している。 しかし実際には、ゲームメーカーは、ユーザーの粘着性を高めるために、ユーザーの長時間のオンライン滞在を誘導し、ゲームに様々な権利や利益を設計していることが多い。今までの制限効果が薄いとみられる。
〇【ゲーム依存症対策条例は違憲なのか】
日本では、昨年2月6日、ゲーム依存症対策関係者会議が行われた。厚生労働省・内閣府・消費者庁・文部科学省・経済産業省、ゲーム関連業界団体より、これまでの取組及び今後の取組について説明がなされた。ゲーム依存症は、視力や筋力などの健康問題にも影響を与えること議論されていたのが、しかし、制限など措置が取らないこと。
日本唯一のゲーム制限条例の「香川県ネット・ゲーム依存症対策条例」は、香川県議会が2020年1月10日に提出、3月18日に可決・成立、4月1日に施行させた、日本初のゲーム依存症対策に特化した条例。 同条例は18歳未満を対象として、ゲームの利用時間を1日60分、休日は90分までとし、スマートフォンは中学生以下が21時まで、それ以外は22時までとする目安を設け、家庭内でのルール作りを促している。条例は、罰則がないとはいえ、私的な時間の使い方に行政が口を挟むようなものだ。 昨年末、子供のゲーム利用時間を制限する香川県のゲーム依存症対策条例は憲法13条が保障する幸福追求権などを侵害し違憲で、精神的苦痛を受けたとして高松市の高校3年、渉さんと母親が県に計160万円の損害賠償を求めた。県は請求棄却を求めた。
この事情を中国マスコミの友人に伝えると、相手は不思議に「政府を相手に高校生が訴訟を起こすのはすごいことですね。しかも高校生の親も子供のそういう言動を支持するって、中国では考えられないでしょう」と言った。 仙台市に、グローバルラボ仙台事務局が主催する「スマホゲーム開発塾」がある。
「スマホゲーム開発塾」は開発者育成を目的に、学生がスマホアプリゲームを制作する企画。ゲーム企画からキャラクターデザイン、プログラミング~アプリのストア配信までをプロのエンジニアのコーチングを受けながら学生の手で行う。これは素晴らしい取り組みだと評判される。 日本では、幼児が楽しく読み書きを学ぶための幼児向けゲームなど、エンターテイメントを通じて創造性や想像力を高めるための子供向けのモバイルゲームソフトが存在している。
しかし、ゲーム依存症は間違いなく深刻な問題。ゲームに依存することは、学習の妨げになる。本を読んだり、家事を手伝ったり、親と話したりする時間も減るわけである。 日本はゲームに厳しい制約を課すことはない。保護者や学校は、子供たちがスマホゲームを適切に使用するように指導すべきだ。ゲームが健康を害するようにならないように、知性を刺激する道具であるようにしよう。
〇【ゲームで繋がる日中友好】
当方がゲームを全然しないけど、ゲームは絶対面白いものだと思っている。世界中の大勢の人を魅了させる偉大な発明だろう。 近年、中国版ツイッターのWeiboで日本と中国のゲームApp Storeのランキングを話題に取り上げられている。実は、日本発のスマホゲームはいつも中国で絶大な 人気を誇っている。二三年前から、中国のゲームも日本で知られるようになった。
昨年、日本側のトップは「荒野行動」(英語: KNIVES OUT)は、中国のNetEase Gamesによるスマートフォン向けのバトルロイヤル形式ゲーム。中国側のトップは「旅かえる」であり、正真正銘の日本ゲームブランドである。
中国のネットユーザーがそれを「日中お互いに友好を示す」と気持ちよさそうに結論を出した。ゲームは国境を越えて、大衆の「友好」を繋がるものになった。中国のネットユーザーが「ゲームを楽しむために、これから日本語を勉強しなきゃいけない」とコメントを寄せられている。