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旅のチカラ、旅のカケラ

ありえないバス

2008.03.20 14:50


ラオスの首都ビエンチャン。

予想を超える物価の高さに「ここに長居は無用!」と、

さっさと田舎を目指すことにした。


その目的地に選んだのが「シェンクアン」。

ついでに宿代も浮かせてしまえ、と夜行バスでの移動を試みた。

しかし、ラオスのバスを甘くみてはいけなかった…。


19時発シェンクアン行き。

チケットを購入すると、水、おしぼり、お菓子が手渡された。


気が利くねぇ。


上機嫌でバスに乗り込んださ。

座席番号は20番。

おや、すでに誰かが座っている?


「あのぉ…」


チケットを見せ、ここは自分の席だとアピール。

しかし、おじさんは笑ってごまかすばかり。

もう!

通りかかった車掌にチケットを見せる。

するとおじさんと車掌が口論を始めるではないか…。

ラオス語だから、バミー、ミャマーとしか聞こえないが、

どうやら友達が近くにいるからこの席がいい、とゴネてる様子。


周囲の人も席を移動するよう、バミー、ミャマーと叫びだす。

それでも笑顔で頑なに席をゆずらない。

ため息をつきながら、違う席を案内してくれた車掌。

ラオス人って頑固だ。そして子どもっぽい…。


席に着くと同時にバスは走り出した。

するとすぐにガソリンスタンドへ。

もう、出発前に入れればいいのに!

20分近く動かなかった。


ようやく走り出したかと思いきや今度は屋台の前でバスが急停止。

運転手と車掌が嬉しそうに夜食を選びはじめた。

客もぞろぞろと後につづく。

もう、出発前に買えばいいのに!

またもや20分近く動かなかった…。


走り始めても、ローカルバスと同じように次々と乗客を乗せる。

バス停なんてものはない。

人がいるとクラクションを鳴らし、

「乗れ、乗れ」と合図するのだ。

いつしかバスは満席。

すると、車掌が通路に丸イスを並べ始めた。

急遽、補助席を作ってさらなる乗客を募る。


12時間の夜行バスだよ!?


挙句には立ったまま朝を迎える人も現れる始末…地獄だ。

エアコン完備ながら、なぜか窓を閉めようとしないラオス人。

強風が車内を襲う。

しかも舗装されていない道を走るものだから砂埃がひどい…。

口の中がザラつく。うとうとし始めた22時、

今度は大音量のラオスミュージックがスピーカーから流れ出した。

それも同じ曲を延々とリピート。

この無限地獄に、曲を口ずさめてしまう自分が悲しい…。


ついに深夜12時。またもや屋台に停車。

今度は席に座って食事を始める運転手&車掌。

またもや乗客が後につづく。(さっき食べたじゃん!)

道端でリンゴをかじりながら、

「ありえない…」とひとり夜空に呟いた。

鉄道がなく、飛行機は高すぎるラオス。

もしこの国を旅するなら、パスポートと一緒に

こんなバスに耐えうる根性を用意しよう。