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旅のチカラ、旅のカケラ

とまどいの僧侶たち…

2008.03.27 04:30


古都ルアンパバーンの朝は早い。

今日も5時に目を覚まし、耳を澄ます。

鳥の囀りと川のせせらぎがそっと耳に届いた、

静かな朝の音、よし晴れた!


昨日もルアンパバーンの朝の風物詩、

「托鉢」に出かけたが、あいにくの雨…。

3日粘った甲斐があって、ようやく穏やかな朝を迎えられた。

素早く身支度をし、街へ繰り出す。

どうせならお寺が密集する通りまで足を伸ばしてみるか。



宿から20分、目的の通りに着いた。

しかし、目を疑うようなひどい光景だった。

オレンジの袈裟をまとい、一列になって喜捨を受ける僧侶たち。

その列を取り巻くように多くの観光客が群がり、

一斉にフラッシュを浴びせる。

厳かな儀式が台無しだ…。


かくゆう自分も、興味本意で托鉢を見に来ている身だが、

僧侶よりも視線を低く保ち、遠くから写真を撮る、

これが最低限のマナーだと思う。

中には托鉢用のござとイスを用意し、

場所を確保して観光客を座らせるツアーまで組まれていた。


周囲には托鉢に使うお米や果物などを売る売り子の姿も多い。

お経を唱えながら喜捨を受ける僧侶たち。

地域住民がありがたがって頭を低くするその横で、

金髪の欧米人ややかましい東洋人がカメラ片手に、

募金でもするかのようにその鉢にお供え物を放り込む。

無表情な僧侶たちだが、そのとまどいが伝わってくるようだった。


この先、多くの文化や伝統に出会う旅がつづく。

自分はあくまで異分子であることを自覚し、

彼らを尊重する心をしっかりと持ち続けたいものだ。