オンステメンバーは60名程度で,声がバラけているとか(地声からよく響くためか),時々ハーモニーが濁るとか,フランス語の発音は日本人並みに下手だとか,隅をつつけばいろいろあるけれど,聴いていて気持ちが良かったのは合唱を楽しんでいるからだろうか。 音楽的に一番良かったのは冒頭の「Demon in My View」by Jeffery Horvathで,エドガー・アラン・ポーの詩「Alone」に基づくらしいが,サウンドもフレーズも練られていた。ステージの最後に「Football Songs」としてハーバード大アメフト応援ソングが歌われ,恐らく試合で学生が歌うとき振りも交えていて,面白かった。米国ではこうなのかな? 早稲田と慶應の定演に昨年初めて伺い,アンコールで応援歌が披露される関西にはないスタイルに驚いたけど,どうやらハーバードスタイルらしい。
合同曲は猟団愛唱曲集として2曲ずつ持ち寄り「Brothers, Sing On!」「夕やけ小やけ」「最上川舟歌」「Got A Mind To Do Right」。お互い大変だったことでしょう。100人近い合唱は流石にハーバードトーンが支配的だけど,迫力たっぷり。