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徒然piano

気になるピアニスト 3

2021.06.29 03:00

 角野 隼人 (日本 1995〜)

 最近は、駅ピアノや空港ピアノなど至る所で、様々なジャンルのピアノ曲を様々な人が自由に弾いたり聴いたりして、テレビやYou Tubeでも楽しめることが多いです。

 日本でもストリートピアノ、時々ありますよね。

 日本では弾かれる曲も聴いて好まれるような曲も、どうしてもクラシックよりポップスが多いような気がします。

 私も結構探して聴いたり、息抜き程度にかじって触りだけなぞってみたりするのですが、

どうしてもコード進行と強弱の幅の狭さ、歌(歌詞)が主で同音連打の多いポップスピアノに、正直つまらなさを感じることも少なくないです。

 すぐ飽きてやっぱりクラシックの方がおもしろいじゃん!ってなってしまう。


 

 私がこのピアニストを知ったのは、数年前にPTNAのコンクールで優勝した時なのですが、

その頃はそんなに気にも止めていなく、(ここにやはりクラシックだけで名前を知らしめるのがどれだけ難しいのかっていうのも感じるのですが...)

結局、このピアニストに引っかかったのは、上にあるようなポップスを弾いている動画でした。


 「クラシックの弾き方をしている!」

 初めて見た時に感じたこと。

 そりゃそうですね。

 クラシックでこれだけの実績をあげてきた人なのですから。

 指や体の使い方、奏法、曲の表現まで、クラシックがにじみ出ている気がして聴き入ってしまいます。

 私自身、ポップスのピアノ曲をこんなふうに弾く人に今まで出会ったことがなかったので、弾き方でポップスもこんなに違うんだなと発見がありました。


 お恥ずかしながら、そこから遡って、そう言えばあのPTNAの人だったと人となりを思い出すことになります。。

 クラシックで世に出てきたのに、ポップスで知ると言う。。


 もうご存知の方も多いと思いますが、角野さんは「かてぃん」という名前でyou tubeピアニストとしても活動しています。

 そこには、クラシックもジャズもポップスもアニメもゲームも本当に様々なジャンルの曲がアップされていて、だけど、私にはそのどれも根幹にクラシックがあるような弾き方に感じるのでとても好感が持てるのです。

 改めてやっぱりクラシックって音楽の源なんだなと。

 クラシックを弾いていると、弾けて終わりということがないことをものすごく学べるはずなので、それをポップスでもなんでも他のジャンルにも応用できますしね。


 クラシックを大事にしながらも、クラシックにとどまらないピアノの楽しさ面白さを、新しく自由な形で発信されている25歳!

 今年は国際ショパンコンクールにエントリーされているみたいですし、

編曲だけでなく、作曲もしていて、これからの活躍どんなことをしていくのか、楽しみにしています。

 

 こちらは、あの「ハッピーバースディ」の旋律を変奏曲に。

 長調は全部で12調あるのですが、

それをすべて12カ月にあてて1年分の「ハッピーバースデイ」を作曲したそうです。

 クラシックの歴史を見れば、作曲は、どんな大ピアニストでも難儀することなのだと思うけれど、どんどん作曲して欲しい。

 きっとその中には、後世に残る音楽が生み出されるかもしれないから。

 今の近現代にこだわらず、新しい形、生まれるといいなぁ。

 期待してしまう!