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旅のチカラ、旅のカケラ

走馬灯のような夢

2008.04.06 11:00


昨日の夕方から事件は始まった…。

喜洲、周城からの帰りのバス内で

体調に異変が起き始めた。


寒気がする、吐き気がする。


宿に戻り、ベッドに倒れ込んだ。

なんだろうこの寒さは…。

自分の身体を抱きしめるように

身を縮めて、布団の中で丸くなった。

顔や手足は火照るように熱いのに、

悪寒にぶるぶると震える。



何時間こうしていただろうか、

今度は身体の節々が痛み出した。


あぅ、あぅ、あぅ…。


うなされながら、夢の狭間をさまよう。

痛みで寝られない、でも起き上がる気力もない。

1つの動作がもう必死だ。

まずは身体を反転させて、

両腕で上半身を支えるでしょ、

それからバッグを開けて、と、

何度も頭でとるべき動作を確認しては

薄れいく意識の中で、自分に喝を入れる。


やっとの思いで

薬を飲み、水を飲む。

そして無理やり果物を腹に入れるが、

すぐに嘔吐してしまう…。

異国の地で、謎の体調不良。

日本でも味わったことがないくらい苦しい。

この先どうなるのか?という不安。


その夜、夢を見た。

「横さん」という、中学時代の

恐ぁ~い数学の先生の授業だった。

問題を当てられ、黒板の前に立つが、

どうしても答えが解からない…。

ぐるぐるとシーンは目まぐるしく変わり、

今、自分のいる場所がわからなくなった。

どれが夢で、どれが現実なのかも。

きっと熱で意識が朦朧としていたためだろう。


ハっと我に返ると、深夜2時だった。

身体の火照りはおさまっている。

熱が下がったようだ。


朝、友人は言った。

「一晩中ずっとうなされてて、

朝には静かになってたから

死んだかと思ったよ」


まさに半分、死んだ気分だったよ。

おかげで今は“生きてる”ことを強く実感している。


まだ食欲はない。

ここは中国、油濃い料理ばかりで

病み上がりには辛い。

どっかに粥を出す店がないか探しに行こうか。